[富良野・美瑛特集]
モデルコース・初心者編
北の国から観光の定番コースを紹介します。

1981年にフジテレビで放送され,2002年で最終回を迎えたテレビドラマ「北の国から」。
ここでは,ドラマを見たことがない人でも訪れるような定番スポットを紹介します。
北の国からの舞台は富良野市の麓郷(ろくごう)というところ。このドラマはスタジオでのロケはほとんど行われておらず,もっぱら現地で収録されています。学校の位置などドラマの中での設定とやや違う部分もありますが,麓郷を訪れれば,まさに「北の国から」の世界に入ったという感覚になります。ドラマはもちろん架空の話ですが,地名などはそのまま使われています。
北の国から放送の歴史は次のとおり
連続ドラマ(第1回〜第24回) 1981.10.9〜1982.3.26 '83冬 1983.3.24 '84夏 1984.9.27 '87初恋 1987.3.27 '89帰郷 1989.3.31 '92巣立ち 1992.5.22・23 '95秘密 1995.6.9 '98時代 1998.7.10・11 2002遺言 2002.9.6・7
「北の国から」ロケ地めぐりは,まず富良野駅前の北の国から資料館からスタートしましょう。資料館は農協倉庫を改修したものです。ここでドラマを見たことがない人はちょっと予備知識を仕入れ,ドラマを見たことのある日とは名場面の数々を思い出しましょう。830-1800 500円

つぎは国道38号で布部駅に向かいましょう。国道から「←麓郷」の標識を左折,踏切を渡ってすぐ右折します。
JR根室本線の無人駅。北の国からの記念すべき第1回は,黒板五郎と純,蛍がこの駅に降り立つところから始まりました。駅前に「北の国から処に始まる」の倉本聰直筆の看板があります。北の国から観光もここを基点とすればムードが高まります。

麓郷街道で麓郷に向かいましょう。
麓郷に入ってまず最初の見どころ。市街の道路沿いにあるのですぐにわかります。「拾ってきた家」は2002遺言で登場。ドラマ放送直後に一般公開され,見物に来る人たちで麓郷街道が渋滞しました。雪子のために作った家など廃棄物で作った建物数棟が保存されており,入場料を払えば間近に見学できます。麓郷市街地。900-1800(11-4は-日没)
![]() 拾ってきた家(冬) |
![]() 拾ってきた家(夏) |
「拾ってきた家」の前の道をさらにまっすぐ進み,途中で左折します。
1981年の最初のシリーズから収録が行われたもっもと古いエリア。1989年まで黒板五郎(田中邦衛)が住んでいた3つの家が保存されいます。2番目の家(丸太小屋)はドラマでは火事で燃えたはずですが,きちんと保存されています。感じのいいお土産屋や喫茶店があり,麓郷きっての観光名所となっています。900-1900(11-4上は-1700) 無料 無休
![]() 麓郷の森入口 |
![]() 森の中にロケ地が点在する |
![]() ドラマでは燃えたはずの丸太小屋 |
いったん来た道を戻って,石の家に向かいます。
'92巣立ちで計画され,'95秘密から五郎が住んでいる家。まだ五郎が住み続けているという設定で,内部には入れず,少し離れた展望台から眺めることになります。4下-11上開設 900-1800(または日没)
![]() 石の家入口 |
![]() 五郎石の家(夏) |
![]() 五郎石の家(秋) |
麓郷の最後は道路の突き当たりにあるふらのジャム園です。
ジャム園はその名の通りジャム屋さんで,すごい種類のジャムを販売しています。パンにジャムをつけて試食できるので,気に入ったものをお土産に買っていくとよいでしょう。2000年にアンパンマンショップふらの店もオープンしました。このジャム園を基点に展望コースがあり,車で一周できます。主に'92巣立ちに登場したエリアで,ドラマを見た人なら見覚えのある風景に出会えるはずです。845-1730(5-10),900-1700(11/5-4/20) 冬期月休
![]() ロケ地には素朴な案内板が設置されている。 |
![]() 麓郷展望台からの眺め |
帰りは別の道を通りましょう。麓郷市街の信号を右折,道道253号東山富良野停車場線を進みます。
1981年の連続ドラマで純と蛍が通った小学校がそのまま残っています。実際にも小学校だった建物ですが,今は廃校となり八幡丘分館(集会所)として使用されています。

この先,わずかですが砂利道があるので気をつけてください。
2002年7月に完成した絶景の展望台。富良野盆地を一望にします。北の国から'87初恋で,れいの自転車のチェーンが外れた場所の近くにあります。なおドラマが撮影された当時とは道路が変わっています。

麓郷へは道が6本ほどあるのですが,「北の国から」観光であれば上の地図に示したどちらかの道を通るのがよいと思います。麓郷街道はメインルートで立派な舗装道路です。ただ川沿いで見とおしもきかず,沿線に見どころはありません。その点,中の澤小学校を経由するルートのほうは他に北村草太(岩城滉一)の牧場,れいちゃん展望台など見どころが点在して,北の国からファンには楽しい道です。ただ途中ダートがあります。
麓郷というのはすごいところです。北の国からがなければ単なる山奥。蛇口をひねればミミズが出てくるとかいろいろな話を聞きました。以前私が中学生の時,友達と列車に乗って話をしていると,麓郷中学校の用務員をしているというおじさんが話しかけてきました。「やっぱりマチの子は違うね。話の内容が進んでいる」と言われました。私は上富良野中学校出身で,旭川や札幌に出れば自分は田舎の人間だと感じますが,それでも麓郷の人から見れば都会的に見えるようです。
北の国からが放送された当初,富良野の人は「富良野はこんなに田舎じゃない」と気分を害したものです。しかしドラマを見たという人が,都会から憧れを持って富良野を訪れるようになったとき,「ああそういえば富良野にはこういうところもあったね」「いたよあんな人」など,あらためて富良野のことを振り返って見るようになりました。富良野市は農業以外に,工業や官公庁があるわけでなく,もっぱら農業だけでやっているまちです。こんなに農業が元気な市というのは全国的にも他にないと思います。やはり北の国からは富良野市以外ではありえなかったと思います。
北の国からは奥の深いドラマですから,人によって感動するところが違うと思います。みなそれぞれ「私と北の国から」あるいは「私の北の国から」というような思い出をお持ちのことでしょう。私は笠松杵次(大友柳太朗)という人が非常に印象的です。開拓農家の子孫としていろいろ思うことがあるのですが,これはたぶん都会出身の人にはわからないだろうと思います。そうした話とは別に,このドラマによって1981年以降の富良野の風景が映像として克明に残されています。つまりドラマを見れば私の記憶にある富良野が鮮やかに蘇ってくるわけですから,懐かしくてしょうがありません。このドラマを見て泣くということはあまりありませんでしたが,98年に蛍が正吉との結婚を五郎に告白するシーンは泣きました。
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