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ニニウについて


西方よりニニウを望む。広がる草原はニニウキャンプ場,正面が鬼峠

 勇払郡占冠村字ニニウは環峯千尺の底にあり,日本のチベットあるいは陸の孤島の中の孤島と称される,北海道でも恐らく最も特異な集落である。かつて30戸以上の農家が生活していたが,現在までに全戸離農した。そこには原始の自然ではなく,明らかに人間の手の加わった独特の景観が形成されている。
 この美しき廃村が乱開発により失われるのを避けるため占冠村では早くから総合的な計画を持ち、「ニニウ自然の国」として整備を進めてきた。ニニウは,明治期の殖民区画により形成された正統な山村であること,道内屈指の奥地にあること,無住地となった後も村により整備管理されてきたことなど,他の部落とは異なる特質を有しているといえる。

ニニウ年表

1907(明治41) ニニウ殖民区画設定
1911(明治44) 私立教育所開校
1929(昭和4) 占冠市街-ニニウ間馬車道開通
1960(昭和35) 占冠市街-ニニウ間林道開通(現道道夕張新得線)
1966(昭和41) 石勝線建設工事に伴い,
電化,ランプの暮らしから解放
ニニウ-占冠間冬季除雪開始,乾物・保存食の生活から解放
1975(昭和50) 新入小学校・中学校廃校
1976(昭和51) 学校跡地を林間学校として開設
1981(昭和56) 国鉄石勝線開業
1984(昭和59) ニニウ自然の国サイクリングターミナル開業
同年 ニニウの人びとをテーマとしたドラマ「鬼峠」がSTVで放送される

昭和40年ごろまでは,原始的な生活を行っていたことがわかる。残された廃屋,離農跡などニニウのすべての要素は,そのころの暮らしを今に伝える貴重な遺産である。

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