築別炭砿到着。バスが停まっているあたりは,羽幌炭砿鉄道直営のスーパーがあった場所。羽幌の店より品揃えが良く,羽幌から買い物に来る人も多かったという。
ルビナスの咲き乱れる旧市街地の道を行く。
4階建てのアパート群は,昭和44年頃建設されたもの。炭坑の閉山が昭和45年であるから,ほとんど使用されずに放置されているのである。
消防署跡。もともと3階建てだったが,いまは1階部分しか残っていない。後方の煙突は発電所のもの。
劇場の映写室跡だという。
築別炭砿駅跡。もとは線路が4線か5線あったという。
手前は病院跡。50床の大きな病院だったが,道路工事で一部が取り壊され,いまは3分の1しか残っていない。背後の山にはジャンプ台が3本あり,オリンピック選手も合宿を行っていたという。炭坑が倒産した際には会社のあらゆる財産が売りに出された。そのときいちばん始めに売れたのが,ジャンプ台の鉄骨だったとのこと。
駅跡から駅前商店街跡を見る。労働者は当時のサラリーマンの3倍の給料を与えられ,生活に必要なものもほとんど支給されたため,お金を使うところに困ったらしい。
バスでホッパー跡に移動。石炭を貨車に積み込むための構造物で,コンクリートは痛みも少なく大変しっかりしたものだった。内部にはまだ石炭も転がっていた。