北海観光節小さな旅行記バスで行く十勝岳紅葉先どり紀行

富良野線まつり

美馬牛駅到着。ヘルシーウォーキング関係者のほかにカメラマンが数人待ち構えていた。

 

美馬牛駅では前2両のみドア開放の扱いとなり,300人余りの参加者がどっと降りる。

美馬牛10:11発→上富良野(10:20)着 富良野行き普通列車

旭川からの対向列車からもヘルシーウォーキングの参加者が多数下車。わたしはこの列車で上富良野に引き返す。

 

上富良野駅に着くと,ソフトクリーム屋の奥様に十勝岳スカイラインバスを案内された。予約なしでも乗れるという。

既に今シーズンの営業を終えた上富良野駅前観光案内所の前にバスが停まっていた。記念すべき十勝岳スカイラインバスの第1便である。

乗客は奥様と殿方が各1名で,わたし1人しか乗らなかった「かみふらの周遊観光バス」の第1便と比べれば盛況である。車内には運転手と添乗員が乗っており,乗客の受付をしていた。

バスにはあとで乗ることにして,このあと行われるヘルシーウォーキング号同士の列車交換を見物しに行く。

札幌8時04分発のヘルシーウォーキング号がやってきた。こちらは特急用のキハ183系気動車6両編成である。

美馬牛行きの列車が先に上富良野駅に入線して待避,先のヘルシーウォーキング号の回送列車が下り線を通過していった。上富良野駅に一度に12両もの車両が入線するのは恐らく20年ぶりくらいになる珍事だ。

さて,今度はSLふらの・びえい号である。今日は次から次に珍しい列車が来るので忙しい。

すっかり色あせてしまったラベンダー色の歩道を歩いて日の出山に向かう。

SLふらの・びえい号が通過する手前の畑は,昔わたしの家で水田を作っていた場所である。富良野線は道東への幹線として敷設され,明治の末から大正のはじめにかけては釧路や網走へ向かう急行列車が走っていたはずだが,父祖らはどんな思いで列車を見ていただろうか。

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