北海観光節小さな旅行記バスで行く十勝岳紅葉先どり紀行

ツールド北海道

今日は自転車が公道を走る競技「ツール・ド・北海道」も行われている。9時ちょうどに東神楽町役場前を出発し,美瑛駅前,白金温泉,吹上温泉を経由して上富良野市街に到達,その後東中,富良野市街,三段滝を経て三笠に至る170kmのコースである。

上富良野市街の通過予想時刻は11時〜11時35分とされていたが,なかなか見えてこない。やはり吹上温泉までの山岳コースでかなり難儀しているのだろうか。

 

11時23分,パトカーが何台も通過し,上空をヘリコプターが旋回するなどにわかに騒然としてきた。

自転車の集団がやってきた。

 

自転車は矢のような速さで通り過ぎていき,拍手をしている時間もない。競技結果を見ると170kmを4時間20分で走破しているから平均時速40kmになるが,下り坂では時速60km以上出ているだろう。

選手は5つぐらいの集団を作り,最初の集団が通過してから最後の集団が通過するまで約20分かかった。

さて,バスまで時間があるので,十勝岳に向かって足を進めてみる。

東明スーパー跡

閉店してからもう20年以上になるが建物は原型をとどめている。写真に道標が見えるとおり,重要な交差点に面して建っているが,交差点にほかに目印になるものがないので,いまだに「東明スーパーの角を曲がって」などと道の説明に使われることがある。

道立上富良野高校

全面改築なった上富良野高校。かつて佐野量子がコンサートを行ったことで一部の町民には知られている。

ホップ農場

高校の隣にあるホップ畑。上富良野は道内で唯一のホップの生産地であり,数軒の農家がサッポロビールとの協働契約栽培を行っている。収穫時期は既に過ぎて,支柱が建つだけになっていた。

ココ!マーク

青看板に貼られた謎のマーク。通行止めのようにも見える。

 

今度はZだ。ということは,さっきのはバッテンではなくエックスだったのだ。

実はこれは「ココ!マーク」といって,今年7月から10月まで,上富良野町と中富良野町の主要交差点にアルファベットの記号を振って,観光客の便宜を図ろうという実験的な試みである。

観光客は旭川空港のレンタカー営業所か町内のコンビニで「ココ!マークガイド」を入手し,地図と交差点のマークを照合することによって現在いる位置を知ることができる。事務局は旭川開発建設部に置かれており,京都大学の先生が関わっているらしい。

地名や地形を見ながら場所を判断するのがドライブ楽しみだと思うし,どれだけ効果があるのか疑問に思うが,ともかく実験ということで,アンケートの結果を見てみたい。

和田草原とどんぐりの郷

道道吹上上富良野線と東4線が交差する「Z」交差点に面して,上富良野八景の一つ「和田草原とどんぐりの郷」がある。

「かみふらの八景」の標注が建つだけで,何もない。草地はきれいに刈られ自由に入れるので,ピクニックなどをするにはよいかもしれない。

富良野方面の眺めはなかなかよい。

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