東京旅行記

東京大学

東京大学は今年の日本建築学会の会場である。ちなみに一昨年は広島大学,昨年は日本大学(郡山)だった。

恐らく北海道の人の半数以上は北大=北海道大学であることを知らない。東大=東京大学であることを知っているのはもっと少ないだろう。私も東大が東京大学の略だと知ったのは高校に入ってからだと思う。東大と言えばすごい大学に聞こえるが,東京大学と言えば,ずいぶんローカルな大学に聞こえてくる。
それでも東大と北大なら北海道の人はみんな知っている。だから私は大学に入るなら東大か北大だと思った。結局,北海道に残りたくて北大を選んだのだが,もし東大に行っていればどんな人生になっただろうかと,最近になって時々思う。

今回はじめて東大に来た。キャンパスを歩いている人たちがみんな東大関係者なのかどうかはわからないが,すれ違う人みんな頭がよさそうに見えてくる。なんだか緊張する。北海道にいては体験することのない感触だ。


赤門。朝早めに会場に入って,とりあえず赤門に行ってみた。観光地にもなっているようで,記念写真を撮る人がたくさんいた。


弥生門。上野駅方面から歩いていくと,いちばん近い門。

東大のキャンパスには北大の理学部みたいなふるいレンガ張りの学舎がたくさん建っている。キャンパスの広さも北大に負けていない。東大が札幌の雪まつりだとすれば,北大は旭川の冬まつりだという喩えが当たっているだろうか。しかし,キャンパスに茂る木は北大のほうが圧倒的に大きく,北大のキャンパスは全国に誇れるものだと改めて思った。


学会というのは,学術講演会がメインで,このようにOHPを使って研究成果を発表するのである。1人当たり,発表6分,質疑討論2分という非常に短い時間だが,その道の権威の前で話すことができる貴重な機会である。

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