卒業旅行。東北編 3月2日

旅の始まりは,バスと船

行程

乗車区間 発着時刻 交通機関
札幌駅前バス(タ)
苫小牧フェリー(タ)
1500発
1638着
北海道中央バス
苫小牧フェリー(タ)
八戸フェリー(タ)
1845発
300着
東日本フェリー,びるたす

思い出のアルバム

札幌駅前バスターミナル苫小牧行きの高速バスに乗車します。鉄道を主な移動手段とする私たちにとっては,最初からバスに乗るのは異例です。このバス,札幌市内と苫小牧市内でさんざん時間を消費し,全く「高速」といえるものではありませんでした。 苫小牧フェリーターミナルにて,これから乗船する「びるたす」を望む。北海道では最大,日本でも有数のフェリーターミナルということで,大型フェリーが何隻も並ぶ様子に圧倒されました。

フェリーターミナルの売店は「開発ストア」。いかにも苫小牧らしい名前です。
●いきなり後悔
バスでフェリーターミナルに来た人たちは10名ほどいました。「八戸に夜中の3時に着くマニアックな便に乗る人なんて結構いるんだね」なんて話していたのですが,実は彼らはほぼ同じ時間に出発する仙台行きに乗る人たちだったのです。私たちの最初の目的地も仙台。この仙台行きフェリーの存在は私の頭の中になかったのです。仙台行きは船も立派,運賃も八戸行きが2800円に対し,仙台行きが4600円とそんなに変わらない。そして,八戸に夜中について,八戸駅まで延々歩き,東北本線でひたすら南下するのに比べれば,仙台にゆったりと,それに早い時間に着くことができる。
どう考えても,仙台行きのフェリーに乗るのが得策でした。
ともあれ,八戸行きの「びるたす」に乗り込みました。相変わらず,乗客はほとんどいなく,車なしの一般客は3名でした。寝台列車の100倍ぐらいのスペースを独り占めできて,2800円で8時間眠れるのですから安いものです。実はこの「びるたす」は室蘭から出ていた時代に1度乗ったことがありました。そのときは夜寒くて大変な思いをしましたので,今回は迷わず毛布を借りました(210円)。
仙台行きに乗れなかった悔しさはまだ跡を引いていましたが,びるたす名物(?)のものすごいガラガラ声のおじさんのアナウンスが聞こえてきました。このおじさんの声は何か人を感動させるものがあり,この声を聞けただけで,びるたすに乗った価値があったと,そう納得したのでした。

 

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