礼文路

中島商店

だいたい礼文も端から端まで見て,あとは香深港に戻るだけである。
「あとどこか見たいところはありませんか」と聞かれたとき,ひとつだけ気になっていたところがあった。
実は,スコトン岬に行く途中でSさんが「この店は何でも売っています」と紹介してくれた店があった。そのときは通過しただけだったが,「何でも売っています」という言葉がずっと気にかかっていて,どうしても寄ってみたかった。それでお願いして延々5km引き返してもらった。

その店は浜中という集落にあり,中島商店といった。わたしは中に入るつもりはなかったが,Sさんが買物をするというので,一緒に入ってみた。


確かに何でも売っている。食料品はもちろん,食器,おもちゃ,化粧品,本,ありとあらゆるものが売っている。まさしくデパートだ。ただSさんによればペットまで売っているということだったが,それは確認できなかった。品揃えも必要最低限なものではなく,ある程度客の好みによって選べるように何種類か置いてある。なぜか2人とも歯磨き粉を買ったが,これもコンビニにはない種類でちょっと大きめのスーパーでないと売っていないものだった。それだけ多種類の商品を売っていながら,回転が良いのか,商品が陳腐化していない。わたしも田舎町の出身なので,この手の雑貨店は親しみがあるのだが,商品にホコリがかぶっているようなところが多い。

今の時代にこんな店があるんだ。「礼文でいちばん感動したところは?」と聞かれたら,わたしは間違いなく「中島商店です。」と答える。

追記(2002.11.20)
このページを見た方から中島商店についてメールをいただいた。ペットを売っているという噂は本当で,うさぎ,金魚,インコなどを扱っているとのこと。

金田ノ岬


礼文島北側に2つ突き出した岬のうち,西側がスコトン岬で東側が金田ノ岬。ここの売店のソフトクーリムはおいしいらしい。

上泊(うえどまり)小学校

へき地4級,児童9,教員4

漁村の学校は丘の上に建っているところが多いようだ。

香深井(かふかい)小学校

へき地4級,児童26,教員6


礼文でいちばん立派な学校だった。

礼文島郷土資料館

礼文にも縄文時代からの遺跡が残っていて,北海道とほぼ同じ歴史がある。Sさんは礼文には青森から来た人が多いという認識をもっていたようだが,たしかに明治時代の鰊漁全盛期に青森から多くの移住者があって,人口が急激に増えている。昭和31年には人口が1万を越えたが,以降はニシンの激減により人口も減り続け,今は人口3600人余りである。それでも海の幸に恵まれているため,住み続けている人が多い。

ここで観光案内のビデオを見たが,今度はぜひ冬に来てみたいと思った。

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