青函旅行記

戸井線

恵山登山口11:40→汐首灯台12:30頃

まだ少し時間があるので,函館までの道中で汐首岬に寄ることにした。

汐首灯台 本州方面を望む。朝は下北半島が見えていたのだが。

汐首岬−大間岬は北海道と本州が最も接近する地点で,お互い17kmしか離れていない。津軽海峡を横切る船が仮に海峡の真ん中を通ったとしても陸から8kmしか離れていない。だから海峡を行く船がすぐそこに見える。第2次世界大戦中はここに要塞が置かれ砲台が築かれたという。

北海道〜本州最短地点は駐車場もなく,簡単な看板があるのみ。

 

戸井線跡

戸井線は津軽海峡を防備する戸井要塞を構築するため,昭和11年に着工したものの,戦局の悪化により昭和18年に工事が中断された。ほとんど路盤が完成しながらも列車が通ることはなかった未成線である。


汐首岬のすぐ近くにある有名なコンクリートアーチ橋。鋼材不足のため,無筋であるといわれている。

18連アーチの瀬田来第一橋梁。崩落防止のための補修工事が行われている。 蓬内川の3連アーチ橋。生活道路として利用されている。このまもなく先で線路跡は途切れている。


瀬田来バス停から函館行きのバスに乗車。荒天の日なら波しぶきをかぶりそうなバス停だ。

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