北海観光節旅行記釧路発鹿児島ゆき 列島縦断の旅

山陰本線へ

奈良井8:31発→中津川10:01着 2両編成1両目 クハ312-3014


新しく快適な車両だった。車内は立ちが出るくらいに混んでいたが,見た感じ地元の人ではなく,旅行者が多いようだった。それにしても2両編成のワンマン列車であり,この電車を逃すと2時間半も普通列車がないことを見ても,ローカル線そのものだ。名前から受けるイメージとしては中央本線こそ日本の大動脈であり,むしろ東海道本線のほうがローカルに思われるのだが,実際乗ってみると違った。しかしこれだけ列車が少なくても複線電化されており,やはり幹線としての風格がある(一部に単線区間も残る)。駅舎も古い木造の建物が多く残っていた。

木曽福島駅にて14分の停車

木曽のナー 仲乗りさん 
木曽の御嶽さんは ナンジャラホイ 
夏でも寒い ヨイヨイヨイ 
ヨイヨイヨイの ヨイヨイヨイ
「木曽節」

駅に降り立って知ったが,ここは木曽節の本場らしい。駅前からは御岳スキー場行きのバスが出ており,賑わっていた。


木曽福島〜上松間にて。白い頭をのぞかせている山が御嶽山だと思う。


中央本線は両側をずっと山に挟まれ,木曽川の景勝も素晴らしく,車窓を満喫できた。

10時1分,中津川到着。岐阜県中津川市は人口約55000人。ここに来るまで知らなかったが,人口以上に大きな感じのする町だ。

 

 
セントラルライナーの乗車整理券を買う。

中津川10:16発→名古屋11:21着 セントラルライナー4号 6両編成1号車 クモハ313-8504


指定席は通常「1号車5番A席」のように指定されるが,この列車の乗車整理券は「1号車5番」とだけ指定され,A,B,C,Dいずれに乗るかは自由である。まず窓側を売ってその後通路側を売るというような売り方をしないで,単純に端部から順番に売っていくようで,中津川発車時点でほかの車両はがら空きなのに1号車の半分だけぎゅうぎゅう積めで乗せられたのにはまいった。

 
中津川駅の駅弁,四季の手作り御弁当,950円。特徴のない幕の内弁当。


中津川からは穏やかな地形になり,セントラルライナーは110km/hで快走する。名古屋に入ってからは新幹線を追い越すシーンもあった。

11時21分名古屋駅到着。


桜通口

中央コンコース

太閤通口

名古屋駅は2回目だが,前回も今回も乗り換えのために降りただけ。人の動きものんびりとしており,良い印象のまちだが,実際のところどういう街なのかまだよくわからない。一度じっくりと訪れる必要があると思っている。私の家も百数十年前には名古屋にあったはずである。

名古屋11:40発→大垣12:09着 特別快速 2両目 クモハ313-311


立ちが出ていたが,まだ席には余裕があって座れた。

大垣12:15発→米原12:48着 普通列車 2両編成2両目 クモハ313-312


2両しかなく,混み合っていた。昨日本州に上陸してから初めて立たされた。"ムーンライトながら"からの乗り継ぎを思い起こさせる。木にみかんがなり,畑には大根などが青々としていた。南に来たんだなあと思う。ただ,関ヶ原付近には雪が積もっていた。今回の旅行で雪を見るのはここが最後になった。

途中,しっかりものの3兄弟が乗ってきておませな会話をしていた。中学生くらいの上のお姉さんはキリッとして口数が少ないが,下のお姉さんが汽車にあまり乗ったことのない弟にいろいろ説明していた。新幹線は磁石で走っているのだと教えていたが,それはリニアモーターカーの間違いだと思う。

米原12:56発→京都13:46着 新快速 12両編成8両目 サハ223-2040

 
2両がいきなり12両になり,席にはかなりゆとりがあった。快調に飛ばす。

13時46分京都駅到着。


京都駅も新しくなってから何回も来ているが,駅の外は高校の修学旅行のとき以来歩いていない。

京都13:55発→亀岡14:22着 普通列車 3両編成2両目 モハ113-5708


0番ホームの奥にある32番ホームから発車。北海道で交流電車に乗りなれていると,直流電車のモーターはやかましく聴こえる。

京都から福知山までは初めて乗る区間。京都を出てしばらくは住宅街を走る。今日は天気が良いから,どの家も揃って布団を干していた。下着も堂々と干していたのは異様な光景だっが,考えみると北海道ではこれほど線路に接近してマンションが建てられることはないと思う。


保津峡。ここから城崎までの間,保津峡,立木という「秘境駅へ行こう!」のサイトで紹介されている駅があるので,途中下車してみようかとも思ったが,そうすると城崎での時間が中途半端になるので,城崎へ直行して温泉をゆっくり楽しむことにした。

亀岡14:25発→園部14:45着 普通列車 3両編成3両目 クハ111-7618


時刻表を見ると亀岡駅には駅弁があるようなので期待していたが,売っていないようだった。

この電車は混んでいて立たされた。北海道の車両はデッキつきなので冬もドアが自動で開くが,本州の古い車両のドアは冬期間は車内保温のため半自動となり,自分で開けて降りなければならない場合がある。車掌さんが「ドアをひらけてお降りください」と言っていた。「ひらけて」という表現を初めて聞いた。北海道では「あく」「ひらく」とは言うが「ひらける」とは言わない。

園部14:46発→14:46着 普通列車 2両編成2両目 クモハ113-5103

園部では1分乗り換え。時刻表を見ればこれでも接続列車になっていることは想像がつくが,1分というのは物理的に無理がないか。北海道では少なくとも3分は取っているはず。

 
福知山は2度目。そういえばこんな駅だったなあと思い出がよみがえる。前回は大雨でここで足止めをくらったはずだ。

福知山でも駅弁が売り切れていた。そういえば3年前にも和田山で駅弁を買えなかったことがあるし,このあたりは駅弁を売っている駅が多い割りに入手が困難だ。

福知山16:10発→城崎17:38着 普通列車 2両編成2両目 クモハ113-3801


山陰本線は京都を出てから総じて乗り心地が悪い。車両も古いので隙間風がびゅんびゅん入ってくる。それに特急の通過待ち,交換待ちがしょっちゅうあってなかなか前に進まない。

この列車は最初立たされたが,徐々に乗客が降りていき,上夜久野駅で座れた。和田山〜豊岡間は初めて乗る区間。豊岡駅でほとんどの乗客が降り,城崎到着時はがら空きになっていた。

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