盛岡行き臨時普通列車「日高火防祭1号」で水沢をあとにする。
盛岡3日目の夜。名残を惜しみつつ,冷麺屋に入る。今日はぴょんぴょん舎。駅前すぐにあり,最近新しくできた店のようだ。ここは良かった。銀座のレストランを思わせるような,広々として落ち着いた店内で,店員さんもよく勉強していた。きっと経営者が立派な人なのだろう。温麺750円+ユッケジャンクッパ800円。ユッケジャンクッパはキムチ味のおじやで,濃厚なスープがご飯にしみこみ辛さも満足できるものだった。温麺はまったく辛みがなかったが,盛楼閣と三千里とこの店でそれぞれまったく味が異なっていたのが面白い。
八戸新幹線に初乗車。あっという間に到着。
深い夜霧に 汽笛を鳴らし ああ北海の 終列車
作詞:高橋掬太郎 作曲:中野忠晴 歌:三橋美智也「北海の終列車」より
紛れもなくこの列車は北海の終列車である。折りしも雨が降ってきた。
1時10分の便にも間に合ったが,函館で時間を余すより青森で待ったほうが楽なので1便遅らす。連休中のためか,案外乗客が多かった。船は「ほるす」という新しい船で,青函航路にしては大きな船だった。
新駅になったらホームのそば屋がなくなるというようなことを聞いていたが,まだ営業していた。
今回は旅費を安く上げるため釧路−札幌間は往復バス。このバスは楽しみだった。日勝峠を通るのは5年ぶり2度目(幼少の頃を入れると3度目か)だし,清水から向こうの道もほとんど通ったことがないからだ。
釧路までの所要時間は6時間30分。最速のJR特急の1.82倍の時間をかけて走破する。大谷地バスターミナル12時30分通過。ここまでがずいぶんと長く感じる。なかなか高速に乗らないと思っていると,結局一般道で紅葉山まで来てしまった。なるほど高速バスを名乗っていないので高速道路は使わないのだなと一人で納得していると,清水から池田までは高速道路を走った。
バスの座席には硬い頭あてが取り付けられていた。私の頭にあわなく具合悪くなった。6時間半はとても耐えられそうにないので,後ろの人には迷惑だったろうが頭あてをひっくり返して後ろにやった。やっぱりこのバスには二度と乗りたくない。
日勝峠のローソンで15時15分から40分まで休憩のため停車。
今朝からずっと雨が降っていたが,日勝峠を越えると日が差した。十勝平野に大きな虹がかかった。
旅行記終了。読んでいただきありがとうございました。