新夕張に着くと既に駅名板の交換作業が始まっていた。隣の駅が楓から占冠に変わる。
賑わう新夕張駅待合室。わたしは昭和56年10月の石勝線開通時に占冠駅を訪れているが,そのときの賑わいを思い出した。
改札横の机では新夕張駅発行のオレンジカードと,楓駅,夕張支線各駅の硬券入場券を売っていた。
風除室では札幌車掌所が列車の中から引き続いてお楽しみくじ抽選会を実施していた。
キヨスク横では車掌さんが車内補充券での発券に応じていた。わたしは楓駅の入場券を出してもらった。
その他,みどりの窓口では定期券や回数券を求めるファンがあり,JRも商売繁盛である。
車で賑わう駅前。下の駐車場もびっしりだった。
約30人が乗り込む。
占冠で下車したのは5人。2番ホームの駅名板はもう取り替えられていた。
1番ホームは交換作業中。
駅オバちゃん健在。
占冠で降りた人は5人とも占冠→楓の乗車券を購入していた。もう絶対に到達不能な乗車券を本当に売ってくれるのだろうかと疑問に思っていたが,オバちゃんは出札補充券に手際良くハンコを押して切符をつくってくれた。しかしみんな占冠でこういう切符が買えるという情報をどこで仕入れてくるのだろうか。わたしは今朝汽車の中で人が話しているのを聞くまで知らなかった。
占冠物産館
2階のレストランメープルで食事をする。昨年12月に開店したばかりで今日で2回目の利用である。ラーメンとミニ焼肉丼のAセット800円。
レストランに入ったときはちょうど除雪作業員が食事を終えたところだった。役場もなるべく利用するようにしているのだろう。そういう面では案外経営は成り立つのかもしれない。
テーブルでは山梨から来たという青年と相席になった。彼は12時42分の札幌行きで戻るそうで,慌しく食べていた。
結局先ほど占冠で5人降りたうち,3人は12時42分の札幌行きで戻って行った。本当に切符を買うためだけに占冠に来たようなもので,こんなことでもなければ占冠には来ないと話していた。
わたしはもうしばらく占冠にとどまる。
占冠物産館に戻る。ここは地場産のお土産が充実していて素晴らしい。
今日はこのあと実家に帰るので,ヒグマの大和煮とえぞ鹿のみそ煮を買った。最近牛肉や鶏肉が危ないようなので,これからは熊肉や鹿肉の時代が来ると思う。