北海観光節旅行記モリオカの太鼓

早池峰神社例大祭

8月1日(日)

7時10分に目覚ましをかけたつもりが,ハッと気づくと7時45分。30分ほどでバタバタと仕度をする。8時からは普段見ることができない衛星放送で週刊ブックレビューが始まった。この4月からは中江有里さんが司会をしているのでぜひ見たいところだが,やむなく番組の途中で部屋を発つ。

北上8:30発→花巻8:41着 東北本線 盛岡行普通列車

 

今日はJRに乗車する距離が短いので,普通乗車券を購入した。

花巻駅9:20発→岳10:35着 岩手県交通バス 河原の坊行


始発の花巻駅からはわたしのほかに仙人風の旅行者2名が乗り込んだ。このバスは6月から9月まで早池峰の登山者のために運行されている臨時バスである。


花巻市長選は今日が告示で,ちょうど出陣式が行われているところだった。

バスは東北新幹線の新花巻駅に寄り,そこから4名が乗車。


10時5分,大迫(オオハサマ)市街通過。盛岡と遠野を結ぶ街道沿いに位置する古い町である。


岳川に沿って農家が点々と続く。ところどころに「早池峰神社」の幟が立っている。


早池峰ダム。

ダムを過ぎるといよいよ人家も少なくなるが,こんな山奥に,と思うようなところに岳集落はあった。


岳到着。

早池峰神社例大祭

この羽田澄子著『早池峰の賦』という本は,旅行後にたまたま古本屋で見つけたのであるが,早池峰神楽は映画にもなった大変有名な郷土芸能である。早池峰神楽には岳神楽と大償神楽があり,岳と大償の集落はそれほど離れていないが,古くからお互いに激しい対抗意識を持ってきた結果,レベルの高い神楽が生まれ,今に至るまで伝承者が絶えることなく演じ続けられているという。毎年7月31日に行われる早池峰神社例大祭の宵宮では岳神楽と大償神楽が6時間にわたって奉納され,全国から神楽ファンが集まるという。

今日は明けて例大祭である。


岳集落。どの家も「○○坊」という看板を掲げており,民宿を営んでいるようだ。


宿坊の縁側で出番を待つ。


早池峰神社。


旅行客の姿は少なく,子供達や若い奥様方が多い。厳粛な神事というよりも地元のお祭りという雰囲気だ。


本殿の前には人がたくさん集まっていた。テレビカメラも来ており,なんだかいづらい雰囲気なので,門の下へ退散する。

次へ