スーパーとかちが6両編成で到着。写真に例の少年が写っている。6年生くらいであろうか。わたしの隣でオジサンが写真を撮っている。
鬼峠トンネル突入。
東追分にて。行き合いとなる特急が遅れているため約7分の停車。運転手さんが客室に来て苫小牧方面に乗り継ぐ人がいるか尋ねた。オジサンと一人旅の女性とわたしが手を上げた。みな旅慣れているようで,まったく動揺していなかった。オジサンは少年に「日本の県を全部言えるか」とか質問をしている。一人旅の女性は相変わらず携帯電話で車窓の写真を撮り続けている。
時間があるので運転手さんに断って外に出てみる。素晴らしいと聞いていた跨線橋からの眺め。たしかに開放感抜群である。
きちんと接続を取ってくれて6分遅れで発車。
芽室から同じ行程をたどってきた一人旅の女性とは苫小牧で別れ別れになった。少年とは知り合いになったらしくバイバイと声をかけていた。
昭和44年製造の711系S57編成でのんびりと太平洋沿いを行く。オジサンはややうるさいので遠ざかりたかったが,また近い席になってしまった。相変わらず少年に「ここは何支庁かわかるか」とか聞いたり,鉄道についての講釈をしている。何となく昔クイズ研究会にいたような感じの人だ。少年はオジサンの質問にはほとんど答えられず,あまり教養がないようだが,別に嫌がりもせずオジサンの話しを素直に聞いている。
東室蘭で30分の時間があるので弁当を仕入れる。しかしセブンイレブンは棚が見事にすっからかんで,やむをえずSellersでメンチカツ弁当(490円)を購入した。
高校生の帰宅時間帯と重なり活気があった。豊浦まででほとんどの客が降り,後ろの1両が切り離された。オジサンもそろそろ疲れてきたようで,少年との会話は途絶えた。
長万部での乗り換え時間は6分。オジサンと少年は息を切らして列車に乗り込んできた。駅弁を購入しようとして失敗したらしい。
これからさらに3時間,たっぷりと汽車旅が楽しめる。汽車に乗っているだけで幸せという者にとっては,至上の悦楽である。
長万部から函館へはこの列車が最終列車になるが,函館には少し早く着きすぎてしまう。そこで本日2回目の温泉に入ることにした。オジサンと少年とはここでお別れ。
亀田温泉 ペンションスカディー
五稜郭駅前すぐのところにある温泉。番台で入浴料を払うと,「お客さん初めて?」「うちはコレ,賞とっているキレイな温泉ですから」と,いきなり北海道知事の賞状を見せられた。それは別にどうでもよいのだが,ここはやっぱり温泉というより銭湯である。最後に真湯のシャワーできれいに体を洗い流してきた。
森からの最終列車。乗客は10名。
函館駅
新しい駅舎を訪れるのは初めて。
広々とした開放感のある駅舎。「迎春」とは気が早い。
夕食を早めにとったので夜食にする。あらかじめインターネットで調べてきたラーメン屋に行ってみる。
駅前徒歩7分の札幌ラーメンエビス軒。元気の良い年配のご夫婦が働いていた。お客は誰もいなかったが,わたしが食べている間に3人ほどやってきた。カレーラーメン750円+ライス200円。カレーラーメンは釧路にもあって,それは普通のラーメンにカレー粉をまぶした程度のものなのだが,ここのはカレーうどんと同じくらい濃厚なカレーのスープで,ラーメンとして味を評価できるようなものではなかった。
フェリー深夜便に乗船するため学生時代から何度となく利用した列車。
夜船で海峡を越える。
このあと家族連れなどでけっこう賑わった。300円で毛布の貸し出しがあったが利用せず。
2003年12月28日(日)
本州上陸。
雪激し。