北海観光節旅行記めざせ奥州,汽車旅千里

男鹿半島へ

夜が冷たい 心が寒い
渡り鳥かよ 俺等の旅は
風のまにまに 吹きさらし

作詞:藤田まさと 作曲:大村能章 唄:東海林太郎太郎「旅笠道中」より


5時50分,青森駅西口到着。フェリーターミナルから徒歩25分ほど。寝ていた体も引き締まり,今日も清々しく旅が始まる。


ホームには急行はまなすでやって来たとみられる若者の姿があった

青森6:12発→弘前6:54着 奥羽本線弘前行普通列車


5両編成の車内はがら空き。ローソンで買ってきた「ひき肉と卵のカレー(350円)」を食べる。今日は飢餓旅行になる恐れがあるのでローソンではほかに6個入りのレーズンバターロールとカロリーメイトを買っておいた。

車内は急行はまなすから乗り継いできた学生が何組か乗っていた。これから実家に帰省するようだ。お互いに知ってる同士で,道中ばったり会って「どうしてここにいるの!?」なんて驚きあったりするのが初々しい。恐らく北海道&東日本パスを利用しているのだろう。ここには往年の快速ミッドナイトの雰囲気が残っているようで,非常に懐かしい。

弘前7:00発→鷹ノ巣8:10着 奥羽本線鷹ノ巣行普通列車


今度の列車はなんと国鉄色だった。

 

鷹ノ巣にて20分の待ち合わせ。アーケードのかかった立派な駅前商店街を持ち,内陸線の米内沢や阿仁の親分のような風格を有している。しかし寂れ様は激しく,駅の目の前に補聴器屋があり,空き店舗にはデイサービスセンターやケアセンターが入るというのがこの町の状況をよく表している。鷹巣町の人口は21000人,最盛期の昭和25年で28000人であるから,北海道の山村に比べると人口減少は穏やかであるが,行き先が気にかかる。

鷹ノ巣8:30発→追分9:44着 奥羽本線秋田行快速列車


かつての急行よねしろで,花輪線鹿角花輪始発の列車である。鷹ノ巣からどっと人が乗り込んだが,何とか座れた。今回の旅行ではまだ1度も立たされたことはなく,概ね乗車率35%未満で,のんびりした汽車旅を楽しんでいる。

 
男鹿線の分岐駅・追分駅。青森で買ったパンとカロリーメイトだけでは不安で,ここでさらにパンを買い足した。

追分10:18発→羽立10:54着 男鹿線男鹿行普通列車


初めて乗る男鹿線。特段の変哲もない車窓をトコトコ走り,終点の一つ前の羽立駅に到着。

羽立駅前10:55発→北浦11:22着 秋田中央交通男鹿北線加茂行

時刻表上の乗り換え時間は1分しかなかったが,明らかに男鹿線の列車と接続を考慮したダイヤが組まれている。実際には6分遅れでやってきた。

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