北海観光節旅行記めざせ奥州,汽車旅千里

佐原

潮来15:28発→佐原15:39着 鹿島線逗子行普通列車


潮来を出るとまもなく千葉県に入る。


そして利根川を渡る。

利根の利根の川風 よしきりの 声が冷たく 身をせめる
これが浮世か 見てはいけない 西空見れば
江戸へ江戸へひと刷毛 あかね雲
”佐原囃子が聴こえてくらあ想い出すなァ…,御玉ヶ池の千葉道場か,うふ…。平手造酒も,今じゃやくざの用心棒,人生裏街道の枯落葉か。”
作詞:猪又良 作曲・編曲:長津義司 唄:三波春夫 「大利根無情」より


佐原着。

駅前の公衆便所。

「大利根無情」で歌われているように,何かこの町は人の心がすさんでいるようであり,駅前も冷たい風が吹き抜けていた。


商店街も荒廃しており,正面に見えるデパートも半分くらい空家になっていた。

佐原はなぜか知らないが全国的知名度の高い町だと思う。大学時代,千葉県佐倉市出身の友人がおり,佐倉と言ってもよく佐原と間違えられると嘆いていた。ガイドブックを見ると古い情緒ある町並みが残っているようだったので少し時間をとって散策してみることにした。

道を歩いて行くが,歩道がない上車が多く,運転が荒い。歩くこともままならなかった。買物のおばさん達も大変そうだった。


しかし突然現れたこの時代劇のような風景。


中村屋商店

福新呉服店

正文堂書店

正上

みやじま美容院

中村屋乾物店

三菱館

樋橋

伊能忠敬旧宅

昔そのままの古い店が残っているが,今時売れるんだかよくわからないものを売っていた。

佐原では2時間半滞在し,ここで夕食を取ろうと考えていたのだが,食べ物屋などないし居心地が悪いので早々に退散することにした。

なにより細い道に車が多すぎるのがいけなかった。

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