北海観光節旅行記ディスカバー阿寒

滝口

阿寒湖には太郎湖・次郎湖という小惑星のような湖がある。太郎湖・次郎湖を見ずして「おまえ,阿寒湖を知っているか」と聞かれたときに「はい,知っています」とは答えることはできないが,4年の釧路滞在中ついに一度も訪れることがなかった。

バス停から100mほど湖側に歩いたところが車道終点で,雄阿寒岳の登山口になっている。

滝口は阿寒湖と阿寒川の結節点で水門で仕切られている。阿寒川にはいくつもの水力発電所があって釧路地方の電力をまかなっているので,水量調節が必要なのだろう。

阿寒湖名勝・十九列島。昨年までは遊覧船も乗り入れていた。

滝口の水門を渡り,雄阿寒岳の登山道に入る。

阿寒湖と太郎湖を結ぶ水門。

太郎湖に向かって雄阿寒岳登山道を進む。かなり険しい道だった。

途中に大きなシャクナゲがあった。山で自生しているシャクナゲを見たのは初めてのような気がする。私の家が道路拡幅で引っ越すことになったとき,祖父が庭のシャクナゲだけは新しい家に持っていってほしいと言った。むかし山仕事をしていたとき山から掘ってきたものらしく,何か特別の思い入れがあったのだろう。そのシャクナゲは祖父が亡くなったいまも細々と毎年花を咲かせている。

太郎湖

色々な方向から湧水がさらさらと流れ込む明るい湖だった。

さらに,次郎湖に向かって奥へと進む。途中で雄阿寒岳登山道をはずれて湖畔に降りていく。

次郎湖

万華鏡のようにあらゆるものを映し出す原始郷だった。

 

国道に戻り,温泉街に向かう。温泉街から滝口までは立派な歩道が整備されていて,一度歩いてみたいと思っていた。

温泉街が見えてきた。

まずは観光案内所でアイヌ踊りの公演時刻を尋ねておく。

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