北海観光節旅行記週末,僕はふらの・びえい人になりました。

第43回 かみふらの雪まつり

2007年2月4日(日)

フラヌイ温泉

日の出山の麓にある完全な民営の温泉。実家に帰ったときは家の風呂より,この温泉に入ることのほうが多い。源泉そのまま31℃という温泉が名物。こういう温泉が存在し得るというのは上富良野も意外に文化のある町だと思う。

観光客にはあまり知られていないが,フラヌイ温泉からは直接日の出山にアプローチすることができる。

第43回かみふらの雪まつり

 

夏はラベンダー畑となる日の出山,今日は雪まつりの会場となっている。これまでは町民だけのイベントだったのが,今年初めて「ふらの・びえい人になるキャンペーン」に位置づけられての開催である。

公園内には「雪像」とはとても呼べないような,雪のステージが一つだけあった。

 

陸上自衛隊上富良野駐屯地の第2戦車連隊が作ったこのステージ兼滑り台には「シンジラレナ〜イ」という名前が付けられていた。

まったく信じられない光景である。わたしが子供の頃の雪まつりといえば,自衛隊構内と,各企業や商工会,幼稚園の雪像が並ぶ会場の2会場に別れて実施され,特に自衛隊会場は各部隊が競うようにして豪華な雪像を造り,旭川や札幌の雪像と比べても遜色がなかったのである。

昭和56年2月1日,第17回上富良野雪まつり。高田幼稚園製作の雪像前で記念撮影。後列右から2人目がわたし

札幌の雪まつりは自衛隊の動員が縮小されて雪像が見る影もなくなってしまったが,自衛隊がまだまだ元気な上富良野では,ひょっとしたら札幌以上の雪像が見られるのではないかと,実は密かな期待を抱いて今日訪れたのである。それゆえこの寂しい光景には大きなショックを受けた。

モービル体験搭乗には長蛇の列。

かみふらの雪合戦大会。

 

小学校の部には14チーム,一般の部,混成の部には各6チーム出場となかなか盛況。

今年から有料になった味覚コーナー。

 

ちびっこ宝さがし。上富良野町は合計特殊出生率全道一を誇る町だけあって,子供はそれなりに多い。

こうしてみると,雪像がなくなったものの,その代わりにかつてなかったような町民参加のイベントが企画されており,活気を感じることができた。何も雪像だけが雪まつりの楽しみではないのである。

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