北海観光節旅行記週末,僕はふらの・びえい人になりました。

うたがかりコンサート

いちおう11時30分からが「ふらの・びえい人になるキャンペーン」関連のイベントとのことで,あらためて実行委員長が挨拶に立つ。

 

続いて,3人の男性がステージに立ち,これからは私達が進行を務めますと話しを始めた。この人達は何物なのだろうか。先ほどの実行委員長挨拶の際も名前の紹介がなかったが,ステージに立つ以上,名前くらいは名乗ってほしいものだ。

プログラムでは11時30分から「リトルエンジェル」のコンサートとなっていたが,なんとはじめに「うたがかり」が登場した。

うたがかり

 

「うたがかり」というのは中富良野町立宇文小学校の4年生〜6年生の女子児童6名で結成されたロックバンドである。

つい最近,1月16日に高橋はるみ北海道知事を表敬訪問したとのニュースで,そういうバンドがあると言うことは耳にしていたが,正直あまり気にとめていなかった。

ところが,地元ではものすごいブームになっているのである。昨年12月6日にはCDをリリース,今月18日には富良野市で開催される新春歌謡まつりへの出演も決定しており,年末は紅白出場も夢じゃないといわれている。

歌はすごかった。ポスターに写っているオジサンのイメージとのギャップがすごすぎる。「オムカレー食べたい」と連呼する歌を聴くと,本当にオムカレーが食べたくなってきた。さすがは知事を表敬訪問するだけのことはあると思った。

このあと歌うリトルエンジェルも聞き惚れていた。2曲目の「うたがかりの仕事」もいい歌だ。

「日取りを決めてそして体育館をおさえる。それがうたがかりの仕事」

宇文小学校というのは,富良野沿線でも恐らく最も地味な小学校で,かつては大湿地帯で水田もできなかった盆地の最下流部に立地している。全校児童は25人で,「うたがかり」なんて置く余裕がないはずなのに,それを真面目に歌っているのが面白い。

続いて登場したのは南富良野町のイメージソング「ナチュラル」を歌っている皆川大輔さん。

歌い出すと同時に風雪が強まり,観客は彼の熱心なファンと見られる青年3人だけになった。

1曲目の演奏が終わった時点で,手が凍って動かなくなったとのことで,2曲目は指弾きの曲の予定を急遽ストロークの曲に変更していた。

あまりにも気の毒なので,CDを1枚買っておいた。

つい最近まで,こういうイベントのステージといえば,物真似歌手か中年男のバンド演奏と決まっていたが,こういう若い人達がご当地ソングを歌ってくれるのがいちばんいいなと思った。

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