北海観光節旅行記中国四国右回り

龍源寺間歩

龍源寺間歩

 

間歩(まぶ)とは坑道のことで,銀山地区,石銀地区の一帯にいくつもの間歩が点在している。その中で龍源寺間歩は,唯一予約なしで常時見学できる間歩である。代官所の直営間歩の「五か山」の一つであり,規模としても2008年4月から公開が始まった大久保間歩に次ぐ長さで,全長600mに及んでいる。

素掘りの坑道をかがみながら通る。

 

坑道の奥にはさらに一人がやっと通れるような穴や竪坑の跡が見られた。

帰りは銀山川右岸の遊歩道を歩いて代官所跡に戻ることにする。

石垣は往時の住居跡。

新切間歩

 

新切間歩の周辺は良く整備されていた。

清水谷精錬所跡

明治27年に開発された近代的設備を持つ精錬所の跡。不採算のため,わずか1年半で操業を停止したという。

 

一般車両の駐車場がある銀山公園まで来た。ちょうど龍源寺間歩無料ツアーが始まるところで,話をちょっと聞けたが,石見銀山はただ見ただけでは何もわからず「がっかり観光地」と呼ばれているという。私は必ずしもそうは思わないが,ごく一般的には鉱山の跡に観光的な価値を見出すことは難しいのだろう。

羅漢寺 五百羅漢

 

このお寺も石見銀山の石造物文化を代表する信仰遺跡として世界遺産の登録対象になっている。

 

最後に焼きたてのせんべいを1枚食べて石見銀山の見学の終わりとした。今日で石見銀山を十分に理解したとは思わないが,「お前,石見銀山に行ったことはあるか」と言われたときには,「あります」と答えることができるだろう。

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