北海観光節旅行記中国四国右回り

祖谷温泉

 

昨日の朝,暗闇の中で見た人形はかかしだった。説明板によると,東祖谷の主婦の方が人形創作として作ったもので,近年この地方の名物になっているという。かかしいろいろなところにいた。

阿波池田バスターミナル10:15発→祖谷温泉前11:10着 四国交通 かずら橋行き

今日は阿波池田を起点に,小さな右回りの旅をする。

バスは三好市内をぐるぐると回り,土讃線祖谷口駅付近から吉野川本流と別れて祖谷街道に入った。

道路はいきなり険しくなった。

途中の出合集落。

 

出合を過ぎると人家は途絶え,崖っぷちの道を延々進んだ。途中,対向車とのすれ違いに難儀する場面が何度かあった。

祖谷温泉

 

一軒宿のホテル祖谷温泉に到着。標高400mを越え,雪がちらついていた。

 

祖谷温泉はケーブルカーのある温泉宿である。日本に同種の宿がいくつあるのか知らないが,かつて何かのドラマで笠智衆さんがケーブルカーで風呂場に降りていくシーンを見て以来,ケーブルカーのある宿をいつか訪ねてみたいと思っていた。

ケーブルカーが上がってきた。

 

車内は無人で,自分でボタンを押して運転する。

勾配は42度,標高差は170mもあるので,けっこうな高度感がある。

約5分で到着。すぐに男女別の露天風呂と貸し切り露天風呂があった。

一般の露天風呂も貸し切り状態だった。

湯殿には源泉が勢いよくそそがれ,渓谷にそのままかけ流されていた。泉質も申し分なく,硫黄臭のする青みがかった湯で,泡が体にびっしりつく新鮮なお湯だった。

実は,こんな渓谷に都合良く温泉が湧くはずはないと思って,泉質には期待していなかったのだが,今回の旅行で最高の温泉にここで巡り会うことができて感激した。

 

ゆっくりと温泉に浸かり,ケーブルカーで宿のあるところに戻った。ケーブルカーの乗り場には暖かな待合室があり,湯冷めしなくて済んだ。

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