2010年12月30日(木)
5時起床。温泉にもう一度入り,5時45分,宿を発った。せっかく温泉宿に泊まったのだから,もう少しゆっくりしたらいいじゃないかと思うが,年に一度の気ままな旅行となれば,どうしても詰め込めるだけ詰め込んだ行程になってしまう。
暮れも押し迫る中,バスは律儀に始発から運行していた。昨日から関越交通のバスには6回乗ったが,運転手さんはみな業務に忠実で,好感が持てた。
車内はがら空きだった。
今日は天気がよい。赤城山の稜線が朝焼けに映えていた。
再び前橋へ。
伊香保ほどの温泉だったらコンビニくらいあるだろうと考えたのが間違いで,今朝は部屋にあった煎餅と非常用に携行していたカロリーメイトしか食べられなかった。ここでようやく弁当を買うことができた。
JRの前橋駅から上毛電鉄の中央前橋駅まで歩く。駅前通りのけやき並木は見事だった。
中央前橋駅は,地方の電鉄の駅舎としては珍しく,今風のガラス張りだった。
7駅目の江木までは平均の駅間距離が900メートル足らず。電車はゆっくり走り,こまめに駅に停車していく。
大胡駅到着。この駅には車両基地があり,駅舎をはじめ,電車庫,引留鉄塔,受電鉄塔,中継鉄塔,避雷鉄塔,変電所が国の登録有形文化財に認定されている。
昭和3年の電鉄開業時に建設された駅舎。
広々とした構内。
木造の電車庫。内部には開業当時に製造されて,今なお現役のデハ101号が格納されていた。
昔ながらの鋏で改札を受けた。
車内には自転車の持ち込みができるようで,高校生たちが自転車と一緒に乗っていたのは珍しい光景だった。
赤城駅到着。東武桐生線の終着駅でもあり,この駅から浅草まで特急りょうもうが走っている。
わたらせ渓谷鉄道の大間々駅まで歩く。大間々は日光,足尾へ通じる「あかがね街道」の宿場町として栄えた。
日本一醤油の岡直三郎商店 | 旧大間々銀行のコノドント館 |
四方に大根をぶら下げた不思議な井戸は,「忠治神社水神宮」とあった。
赤城駅から15分歩いて大間々駅に到着。昭和16年竣工の駅舎は国の登録有形文化財に認定されている。