北海観光節旅行記旅はオールデー・オールナイト

鳴沢氷穴

溶岩流の跡に再生した森,ここが青木ヶ原樹海である。噴火が起こったのは貞観6年(864年)というから,森のサイクルから見ればそれほど昔のことではない。

風穴の改札口で,氷穴への道を問う人がいた。遊歩道を歩いて25分だという。その人はバスの時間に間に合わないからと言ってあきらめていたが,急げばたぶん15分で行けるだろうと思って,遊歩道を進んでみることにした。

 

東海自然歩道という名の遊歩道は,はじめ路面が溶岩そのもので歩きにくかったが,やがて穏やかな道になった。青木ヶ原というと不気味なイメージしかなかったが,携帯電話の電波も届いており,案外気持ちの良い森林浴が楽しめた。

鳴沢氷穴

予想どおり,15分で鳴沢氷穴に到着。ここは国道から少し入るので,富岳風穴に比べて少しひっそりとしていたが,それでも観光客はたくさんいた。

 

氷穴の氷は馬で江戸まで運ばれたという。

天井の高さはいちばん低いところで91cm。一級の観光地にしてはかなり険しい見学コースだ。それなりの重さがあるリュックを背負っての入洞であり,無理な姿勢で一気にふくらはぎが筋肉痛になった。

氷室として使用されていた様子が再現されている。

鳴沢氷穴売店 富岳風穴売店

洞穴内の案内板はかなり年季が入っているが,売店は両者とも新しかった。

富岳風穴15:24発→河口湖駅16:10着 河口湖周遊レトロバス

帰りは国道沿いに風穴バス停まで歩いて,レトロバスに乗った。

西湖いやしの里根場。

周遊バスはこまめにバス停に停車し,それぞれで数名の観光客を乗降させていた。しかも,乗客のほぼ全員がフリーパスを持って,バスを乗りこなしている。全国各地でいろいろな周遊バス乗ったが,これほど観光客に利用されている周遊バスは初めて乗った。人気の秘密は何なのかわからないが,周遊バスを走らせようと思っている人たちは,河口湖のバスを参考にしてみるとよいかもしれない。

河口湖駅に到着。ここは3年前に仕事で来たことがある。

今日は身延山で団子を食べてから,まともな食事にありつけていない。たしか,河口湖の駅の中に食堂があったはずだと期待としてたのだが,やはりあった。

遅めの昼食ということで奮発し,「吉田のうどん」と「かっぱめし」を頼んだ。

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