旅人の駅でチケットを買う。きっぷ代わりにブーゲンビレアの造花を胸に着け出発だ。
由布島は八重山諸島の一つに数えられる離島である。
マングローブがあった。浅瀬にタコのように足を延ばして生えている。海水から塩分を抜くのに多くのエネルギーを使い,ギリギリのところで生命を維持しているので,成長は極めて遅いという。
由布島までは400mほどで,長靴や普通の車でも渡れるほどの浅瀬でつながっている。
観光客は水牛車で渡る。
予定どおり14時30分発の便に乗ることができた。
天井には沖縄の歌の歌詞がびっしり張られていた。
ガイドの方が三線の演奏で唄ってくれる。はじめにリクエストで「花」を唄い,その後間髪入れずに「安里屋ユンタ」と続き,歌い終わったところでぴったり対岸に到着した。
水牛は,車庫入れのように見事に客車を引き回し,定位置で止まった。
ここからしばらくは,ガイドについて見学する。
水牛車待合所。
お土産屋はとりあえず通過する。
水牛の系図。
雨が降ってきた。
水牛の碑。
ここから自由見学となる。
黒真珠とさんごのお店。
レストラン,由布島売店。オリジナルの魅力的なお土産がいろいろあった。
島内は亜熱帯植物園として網の目状に散策路がついている。
1969年の台風でほとんどの人が島を去った後,西表正治さんという方が一人でヤシや花を植え続けたものだという。一人の男性が生涯をかけた作ったという点で,滝上の陽殖園にも通ずる優しさや温かさを感じる庭園だった。
由布小中学校跡地。校門だけが残っている。
由布島は古く,西表島に通耕する黒島や竹富島民の泊場所であったが,戦後の引揚者によって集落をなすようになった。学校は昭和1948年に開校し,1969年の台風で島が水没したことにより島を上げて移転することとなり,学校も閉校した。
由布公民館の看板。
貝の館。
手作りジェラートとおやつの店,由布島茶屋。甘いものを控えているのでやめておいたが,こんなところで一休みするのもいいだろうなと思った。
小浜島を望むマンタの浜。モニュメントはマンタと呼ばれるオニイトマキエイ。
ブーゲンビレアガーデン。亜熱帯でもやはり温室が使用されていた。
琉球イノシシ。
マングローブ林観察遊歩道。
一見して川湯のつつじヶ原とそっくりである。北でも南でも,植物は厳しい環境において似た形態をとるのだろう。
蝶々園。大きな蝶がカメラを向けても逃げもせず,悠々と舞っていた。