加賀温泉駅到着。妙に広々とした駅前だった。
元日も通常ダイヤで運行していた加賀温泉バス。
加賀温泉駅付近には郊外店が建ち並び,元日から営業していたので正月らしさがなかった。この辺は日本でも特に古い地域だと思っていたので意外だった。
山代温泉を通過。
30分弱で山中温泉バスターミナルに到着。温泉街まではやや距離があるので,すぐにお散歩号という循環バスに乗り継げるようになっていた。
しかしながら,このパスに乗るには,各旅館で販売している500円のフリー乗車券か,バス車内で販売している手拭い付きの800円の乗車券を買わなければならないというので,乗るのはやめて歩いて行くことにした。
想像していたよりも,寂れた印象の温泉街だった。
外湯の菊の湯。今回の旅行で唯一の温泉となる。
しばし入浴してくつろいだ。昨日の今頃は,まだ中城辺りを歩いていたのが,随分と前に思われる。
温泉街の中心部にある山中座。
瓶入りのヨーグルトがあった。
日本三薬師に数えられるという医王寺に行ってみる。
温泉街を一望にする。
奈良時代に行基が開基した古寺だという。
記念館「森光子一座」。あること自体まったく知らなかったが,元旦から営業していたので入館してみた。
入館してみると,中途半端な外観からは考えれらないくらいに充実した展示で,本物の貴重な展示物が多くあり驚いた。
山中座の名誉座長に森光子さんが就いていたことが縁で,生前に舞台衣装や資料など一切を託されたものだという。オープンは昨年4月27日で,一昨年11月に森光子さんが亡くなったことから,金沢信金山中支店だったビルに急遽2年間限定で開設され,その後,正規の記念館に移るらしい。
館内では,森光子さん歌唱による「山中節」が流れていた。山中座の名誉座長に就いたというのも,もともと森光子さんが「山中節は民謡の中でいちばん好き」とラジオで語ったことが縁となったそうだ。
山中節が吹き込まれたCDがあったので,購入しておいた。若いころというので戦前の吹込みかと思ったら,昭和47年のレコードだった。
朝は少し雪が降ったらしい。小さな雪だるまを見かけた。
1時間半ほど滞在して,加賀温泉駅に戻った。敦賀で普通列車に乗っていたとしたら,1時間弱しか時間が取れなかったので,特急に乗ってよかった。