富良野線

美瑛 びえい 有人駅
美瑛町本町1丁目
明治32年9月1日開業
標高236m  1736人
2線(対向式)
旭川より23.8キロ
北美瑛より3.5キロ
みどりの窓口
630-1830
駅前2分セイコーマート
右3分セブンイレブン
2001.1.6下車

●北美瑛→美瑛の車窓

北美瑛からは美瑛坂にさしかかる。25‰勾配が1.5kmほど続く。旭川からここまで平坦なところを走ってきて,街の手前で立ちはだかる坂は,美瑛の人にとっては大きな存在だったに違いない。線路の両側に道路が走っているが,右が国道で左が旧国道。
坂を下ると視界が開けて市街地を見渡し,十勝岳連峰を遠望する。左に美瑛高校を見て美瑛駅に到着する。

●美瑛駅

石造りの駅舎が印象的。昭和27年に地元で採れる美瑛軟石を使って建てられたもので,昭和63年にきれいに改装された。
私は高校3年間,上富良野−旭川間を列車で通学していたのだが,美瑛駅は500回は利用していると思う。それは,上富良野で座席に座れず,美瑛始発の2番列車に乗り換えたり,上富良野で列車に乗り遅れて,美瑛まで親に車で送ってもらうことが多かったからである。
富良野線の中では最も利用者が多く,旭川−美瑛間の区間列車も多い。もともと通勤通学客で活気のあった駅だが,近年では観光客が多く訪れるようになり,賑わいを増している。美瑛が今のような観光地となったのは,早くとも拓真館ができた昭和62年以降のことで,観光地としての歴史は浅いが,現在では美瑛の名前を知らない人はいないほど有名になった。駅周辺の商店街も全面的にリニューアルされ,観光地としての風格は,いまや角館や遠野など「小京都」と称される街にも匹敵するように思われる
駅の中にはみどりの窓口の他,レンタカーの受付窓口やキヨスクがある。観光案内所は左隣の四季の情報館に移った。駅待合室は夜には簡易宿泊所のようになる。駅員も見て見ぬふりをしているようだ。ドアで締め切られるので居心地が良く,何連泊かする人もいる。椅子にも床にも男も女も入り乱れて寝ている。スペースが足りなくなれば,跨線橋の上で寝る人も出てくる。旅人同士の出会いも多いらしい。

●見どころ

美瑛は徒歩でまわるにはあまりにも広すぎる。駅前にはレンタサイクル屋も多いが,丘は見てのとおり上って下っての繰り返しだから,非常に疲れる。手っ取り早く美瑛の丘を観光するなら,6月から10月にかけてJR北海道が運行している「ツインクルバス美瑛」がおすすめだ。2コースあり,1コース600円で1時間ほどの丘めぐりを楽しめる。また人数がまとまれば,駅でレンタカーを借りるのも高くない。


市街

駅から徒歩圏内


□四季の情報館

H9開館。美瑛駅に向かって右手の立派な建物。とりあえず地図などをもらってここを拠点にして方向を見定めて出発するとよい。ハイビジョンシアターでは丘の立体映像も見られる。(H11.4入館)

830-1900(11-4は-1700) 無休

□四季の塔

役場庁舎の無料展望台。美瑛の丘をぐるりと見渡すことができ,丘めぐりの前にここで目的地を確認しておけば楽しみ倍増。エレベーター付き。(H9.8訪問)

830-1900(11-4は-1700) 無休 無料


パッチワークの路

美瑛市街の北西一帯。観光スポットに恵まれており,美瑛では最も人気の高いエリア。


□北西の丘展望公園

駅から3km。パッチワークの路のメインスポット。美瑛に3つある展望公園の中では最も観光客が多い。有人の観光案内所もある。展望台はピラミッド型で美瑛市街の向こうに十勝岳連峰を望み,旭川のほうもよく見える。観光バスも多く立ち寄るが,ここは貴重なトイレタイムになるらしく,男子便所にも平気でおばさんたちが入ってくる。(H10.8訪問)

観光案内所900-1700 5-10開設 無休

□ケンとメリーの木

駅から3km。略称・ケンメリ。ぜるぶの丘の上にある背の高い木。駐車場とお土産屋がある。

(2000.7訪問)

□ぜるぶの丘・亜斗夢の丘

駅から3km。国道237号沿いに平成元年開設。ポピーやひまわりが咲き誇る。(2000.8通過)

▽ぜるぶの丘ギャラリー

900-1700(5-10),1000-1600(11-4) 無料

□セブンスターの木

名称はコマーシャルに使われたことによる。今でもこの周辺ではテレビカメラをよく見かける。駐車場とお土産屋がある。「ツインクルバス美瑛・丘コース」に入っている。(2000.7訪問)

□親子の木

名前の通り,木が親子のように見える。訪れる人は少なく駐車場もない。「ツインクルバス美瑛・丘コース」に入っている。

(2000.7訪問)


パノラマロード

美瑛の南部一帯。奥が深いが,明るい雰囲気で,迷ってもどこかに出られるので安心。


□拓真館

故前田真三氏が昭和62年に開設。旧千代田小学校。素人が見てもやっぱりプロが撮った写真は一味違うと実感させられる。「ツインクルバス美瑛・拓真館コース」に入っている。レンタサイクル利用なら美馬牛駅からのほうが近い。(H11.6入館)

900-1700(11-4は1000-1600) 無休 無料

□四季の交流館

拓真館の向かいにあり,農産物直販店がある。(H10.5入館)

5-10は900-1700,11-4は1000-1600 無料

□千代田公園

拓真館から幅1mほどの白樺並木の散策路が続いており,気持ちいい。(H11.6訪問)

□新栄の丘展望公園

パノラマロードでは,拓真館に次ぐ観光スポットで,トイレ,売店,駐車場を完備。夕焼けは日本一ともいわれる。「ツインクルバス美瑛・拓真館コース」に入っている。レンタサイクル利用なら美馬牛駅からのほうが近い。(2000.7訪問)


リフレッシュライン

白金温泉を中心にした,高原の観光エリア。古くからの観光地で,かつては駅前から国鉄バスが出ていた。今は道北バスが5往復している。


□白金観光センター

温泉街の観光案内所。

100-1800(11-3は-1630) 木休

□白ひげの滝

涌き水による滝で,鮮やかな青い色をしている。昭和63年の噴火後,温泉街の避難路として建設されたブルーリバー橋から見ることができるようになった。全国に誇れる名瀑である。(H11.10訪問)

□十勝岳火山砂防情報センター

温泉街から階段で上ると近い。昭和63年の十勝岳噴火で白金温泉街は大打撃を受けた。今では砂防ダムや流路工,空中避難路が宇宙都市のような景観をつくっている。このセンターは温泉街を見下ろす高台にあって,火山災害の恐ろしさや防災対策を紹介している。3D劇場や振動付き映写室などがあって,なかなか楽しい。(H7.8訪問)

830-1700・無休(5-10),1000-1600・火休(11-4) 無料

□白金温泉

白金温泉は明治43年開湯,大正15年の十勝岳大爆発で廃止後,昭和24年に復活。復活の際,町長がプラチナを掘り当てたと言ったことから白金の名がついたとされる。糠平温泉や天人峡温泉と肩を並べる道内第二級の温泉郷である。十勝岳に近いが登山口の望岳台からはやや離れており,登山基地の雰囲気は薄い。昭和63年の十勝岳噴火以降,防災対策がすすめられ,避難路や,ダムなど,独特の景観が見られる。

▽白金温泉ホテル

町営温泉旅館としてスタート,最も古い歴史を持つ。景観の美しさは白金温泉の中でも秀逸。95年に改装,露天は男女別のほか,混浴もあり充実。

日帰入浴1100-1500 無休 1200円

▽大雪山白金観光ホテル

浴場が大きく,露天あり。男ぶろには子供向け温水プールもある。

日帰入浴1130-2100 1000円

▽ホテルパークヒルズ

白金温泉郷で最大のリゾートホテル。十勝岳爆発直前の昭和63年開業。

日帰入浴1100-2300 無休 1200円

▽美瑛町営 白樺荘

湯治向けの素泊りの宿。

日帰入浴1000-1500 水休 300円

▽白金国民保養センター

日帰り専用。浴場は小さい。

日帰入浴930-2000 月休 300円

▽銀瑛荘

日帰入浴1000-2100 500円

北美瑛 北海道駅前観光案内所 美馬牛