室蘭本線

静狩 しずかり 無人駅
山越郡長万部町字静狩
大正12年12月10日開業
標高6m  90人
3線
長万部より10.6キロ
旭浜より5.3キロ
2000.11.4下車

●旭浜→静狩の車窓

引き続き噴火湾沿いを国道37線に沿って一直線に進む。しかし長万部から仲良く寄り添ってきた国道37号ともまもなくお別れで,国道は静狩駅の手前で線路を越えて山側へ入り,静狩峠越えに挑む。この先室蘭付近まで,線路と国道は別の道を歩み,お互いに意識することはほとんどなくなる。

●静狩駅

近くには静狩漁港があり,駅周辺はそれなりの漁業集落。国道からはずれているために,大変のどかな雰囲気だ。旧来の駅舎が残り近年まで荒れ放題で放置されていたが,2002年に元の建物をいかした形で改装された。側線があり保線の基地になっているためであろうか,駅の事務室にはいろいろな機械や備品が置かれている。

●見どころ

□静狩湿原

このあたりは夏は海霧の影響を受け冷涼で,低湿な泥炭地のため戦後まで放置されてきた。そのためツルコケモモ,ヒメシャクナゲ,エゾカンゾウなどの植物群落が残り,昭和26年までは国の天然記念物に指定されていた。しかし昭和26年に静狩原野開拓工事に着手。昭和31年に120戸が入植したが,離農が進み,荒涼とした風景が広がっている。しかし海岸部には原野の面影が残り,湿原植物の群落も見られる。

旭浜 北海道駅前観光案内所 小幌