室蘭本線

安平 あびら 無人駅
勇払郡安平町安平
明治35年10月11日開業
標高31m  66人
複線(相対式)
長万部より164.0キロ
早来より5.7キロ
2000.12.2下車

●早来→安平の車窓

早来から安平までは国道と別れ,安平川の谷間を行く。周辺の山々は開拓前には広葉樹の原生林が広がり,明治から大正期にかけては木材や木炭の生産が主要な産業だった。それらを採り尽くした後,農業や酪農が盛んとなった。河畔の平地には畑や水田が見られるが農家には必ずサイロがある。酪農を兼業しているのだろう。左の丘に陸上自衛隊早来分屯地を見つつ一直線に北上し,安平駅に着く。駅裏には陸上自衛隊安平駐屯地があり,その奥に石勝線の西早来信号場がある。

●安平駅

室蘭本線共通仕様の駅舎で,男女別のトイレがある。落書きはかなり多く,芸能人との恋愛にまつわる書き込みが目立つ。駅舎が味気ないので,落書きぐらいしか面白いものはない。
ここら辺一帯は昭和29年まで安平村を名乗っていたが,安平に役場が置かれたことはない。もともと明治30年ごろ,苫小牧から分離して戸長役場を設置する際に,早来と追分で対立が生じ,役場は早来に置かれたが,追分との調整を図って村名を安平村としたもの。その後も早来と追分の対立は続いてしばしば分村問題となり,安平に役場を移すことも考えられた。昭和27年追分高校設置問題で決定的な対立となり,同年追分地区が分村,安平村は早来村に改称した。2006年3月27日,合併特例法のもと再び早来町と追分町が合併し,安平町が誕生した。

●見どころ

特になし

 
早来 北海道駅前観光案内所 追分