[北海観光節]  [北海道駅前観光案内所]

留萌本線

[深川→増毛]


「全国レクリエーション鉄道地図」交通協同出版,1960

この地図を見ると留萌本線はまさに本線ですが,いまでは深川から細い線路が1本延びるだけの盲腸線です。最近はSLすずらん号が人気を呼んでいますが,途中の地味な無人駅にも見どころはあります。いや,見どころは少ないかもしれませんが,都会では得られない体験ができるに違いありません。のんびりと留萌本線途中下車の旅をしてみるのもいかがでしょうか。

留萌本線の概要


●歴史

明治38年に国鉄により着工,明治43年11月23日に留萌まで開通,大正10年11月5日には増毛に達した。主に雨竜炭田,留萌炭田の運炭線として活躍し,支線も札沼線(昭和10年全通)や羽幌線(昭和33年全通)ほか留萌鉄道,天塩炭鉱鉄道など多く建設された。また芦別からは留萌本線に接続するかたちで芦別線の建設が進められていた。
しかしそれらはことごとく廃止され,1991年春にワンマン化,単行の気動車が行き来するだけの非常に地味な線区となった。
ところが恵比島駅が1999年にはドラマ,2000年には映画の「すずらん」のロケ地となり,SLすずらん号の運行をはじめとして,にわかに賑わいを見せている。

●車窓

石狩沼田までは石狩平野の北端を走る。ここは道内有数の穀倉地帯で,どこまでも広がる美しい水田を見ることができる。恵比島は1999年以来いつも観光客で賑わっている。恵比島から峠越えとなるが,勾配は緩い。峠下は山間の小駅の趣でファンも多いが,すでにタブレット扱いは廃止され,無人化されている。留萌までは特に特徴もない車窓が続く。留萌からは線路がガタガタになり,列車のスピードがガクンと落ちる。増毛まで16kmの間に8つも駅があるが,利用者は少なく,のんびりと車窓を楽しむことができる。増毛は1本の線路がプツンと途切れており,絵になる終着駅ではあるが,何もなさすぎる。
深川から留萌までは左側,留萌から増毛までは右側の車窓が良い。

●運行系統

昭和36年1月,札幌−留萌−築別間に準急るもい新設,その後札幌方面からは急行はぼろ・ましけ・天売が,旭川方面からは急行るもいが運行されていたが,昭和61年11月1日で急行は廃止となった。
現在直通列車は旭川から増毛行きの普通列車が1本あるだけ。深川−増毛が5.5往復,深川−留萌が3往復,留萌−増毛が1往復という閑散ダイヤである。途中の交換駅は峠下,留萌のみ。
臨時列車が運行されることなど考えられなかった線区だが,1999年からはすずらん効果で深川−留萌間にSLすずらん号が,また2000年には深川−増毛間に増毛エクスプレス,増毛ライナーが運行された。

●利用状況

札幌−留萌間の利用はほとんどバスに移行している。そのため札幌−留萌間に割り引き率47%という破格のSきっぷを発売している。この点,札幌−富良野間と事情が似ているが,利用客を取り戻すには至っていない。したがって,留萌本線の利用客の多くは近距離利用の通学生で,利用が多いのは深川−石狩沼田と留萌−増毛。
寂れた海岸を行く盲腸線というのが旅情をそそるのか,通年を通して旅行者は多い。鉄道マニアはむしろ少なく,少年から年配の方まで多く見かけるが,たいていは留萌か増毛まで往復しておしまい。やはり夏休みは混雑し,旭川発1510の直通列車など立ち客が出るほどに混む。しかしだいたいは席に余裕があり,乗客は自分1人ということも珍しくない。

●車両

定期列車はすべてキハ54-500で運転されている。深川1108発留萌行が2両編成のほかは単行。オリジナルのセミクロスシート車はすでになく,転換クロスシートに換装されている。このシートは窓と座席の位置があっておらず,まったく外が見えない席もあるので注意。キハ54-506はパノラマトレインとして側面にイラストが描かれている。

それでは,留萌本線各駅停車の旅をお楽しみください

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