石勝線

滝ノ上 たきのうえ 無人駅
夕張市滝ノ上
明治30年2月16日開業
標高122m  52人
2面3線
南千歳より35.8キロ
滝ノ下(信)より5.5キロ
川端より8.8キロ
2002.3.23下車

●滝ノ下(信)→滝ノ上の車窓

ここから北海道の鉄道車窓風景の中でも特に素晴らしい区間に入る。列車はまもなく夕張川を渡る。ここでは川端ダムに堰き止められた水を満々と湛えている。南側には旧橋脚も見えるが,この暴れ川を渡るのには大変な苦労があったことだろう。2kmほど走ると再び夕張川を渡る。先ほどとは対照的にそこは既に竜仙峡といわれる渓谷に入っており,切り立った崖の底に夕張川は恐ろしい表情を見せている。右手には渓谷が続き,吊り橋も見える。辺りは公園として整備されており,北海道有数の紅葉の名所となっている。国道を走る車からは見えないので,列車の乗客はちょっと得した気分を味わえる。

●滝ノ上駅

駅舎は近代的で特に何もないが,3線構造,有効長550m,スノーシェルターに挟まれた一直線の構内は,石勝線のスケールの大きさを感じさせる。駅向かいには夕張市の銘産センターがあり,なかなか賑やかな場所である。滝ノ上公園までは徒歩5分で,紅葉の時期でなくとも散策するのは気持ちよく,途中下車にはおすすめの駅だ。

●見どころ

□滝の上公園

駅を出て左に5分。北海道有数の紅葉スポット。奇岩が織りなす大渓谷で,特に千鳥ヶ滝は素晴らしい。渓谷に映える赤レンガの滝の上発電所はいまだ現役。公園内には2つのつり橋を巡る散策路があり,よく整備されていて気持ちいい。(H9.10訪問)


豪壮な千鳥ヶ滝は奥のつり橋から見える。

公園にはつり橋が2本かかり,周遊できる。

公園から見る石勝線の特急

□滝の上銘産センター

夕張市の施設で,夕張を味わうなら,楓の北海道物産センターよりもこちらのほうがいい。

滝ノ下(信) 北海道駅前観光案内所 十三里