石勝線

東オサワ(信)	ひがしおさわ	信号場
		勇払郡むかわ町穂別長和新登川
		昭和56年10月1日開業
		標高264ｍ
		2線
		南千歳より59.6キロ オサワ(信)より3.9キロ

●オサワ(信)→東オサワ(信)の車窓

すぐにトンネルに突入し，抜けると今度は穂別川橋梁を渡る。高いところを走る線路から周囲を見渡すと，畑や農家が見える。四方を深い山に抱かれたのどかな風景はまるで桃源郷のようである。稲里から通じている林道は高速道路の工事のためか，2003年に舗装された。

●東オサワ信号場

当初は「新登川駅」として計画されていた。ここにはまだ人家が残っているが，現在の交通事情からすれば恐らく北海道で最も奥地にある集落である。信号場構内の橋梁には「警察沢橋梁」「学校沢橋梁」などかつてそれなりの集落があったことの名残を留める名前が付けられているが，今残っている農家は1軒のみだと思われる。鉄道を待ち続けて頑張ってきたあげく駅はできなかった今，何を思って生活しているのだろうか。

車窓からも農家が見える。ここは長和の中でも最奥部に位置する新登川という地区である。	山の中に忽然と姿を現す穂別川橋梁。
廃屋群
随所に廃屋が残る。写真に掲載した以外にも多数あり，比較的最近まで住んでいたらしい廃屋も多い。
この崩れかけた廃屋はかつて雑貨店だったらしく，商品の陳列棚があった。	長和地区南部はダムに沈んだ。
高速道路
この林道を道東自動車道が横切り，近くにインターチェンジができることになっている。開拓から100年が経ち，ほとんど人々が去ってしまってから，交通の要所と化すことは皮肉だ。

●見どころ

下車できない