石勝線

串内(信) くしない 信号場
空知郡南富良野町字串内
昭和56年10月1日開業
標高492m
3線
南千歳より104.2キロ
トマムより5.6キロ

●トマム→串内(信)の車窓

トマムを出ると左手に4つの超高層ホテルが建つトマムリゾートが見える。列車はすぐにトンネルに入ってしまうので気をつけよう。トンネルの入口が石勝線の最高地点で標高543m,道内では石北本線の北見峠に次ぐ高所である。
このトンネルによって上トマムの集落には寄らずに通過している。占冠本村を除けば唯一集落の残った上トマムに線路が延びなかったことは,これまた皮肉だ。
トンネルの中で南富良野に入るが,ここが胆振石狩国境である。勇払郡占冠村は鵡川流域なので胆振国に属す。支庁も当初は室蘭に属したが,交通不便のため明治39年上川支庁に編入された。同時に下富良野村外一ヶ村戸長役場に属し,大正8年二級町村制施行により,南富良野村と組合役場を設置した。この時点で上トマムは占冠で最も交通の便が良いところとなり,比較的平坦な山を越えて落合に出れば汽車で役場のある幾寅に出ることができた。ところが,昭和7年に組合を解消し占冠が独立村となると,死亡届などを出すにも占冠本村へ行かなければならず,汽車で金山まで行って金山峠を越えるという道程で,夏は2日,冬は3日要したという。
トンネルを出たところが串内信号場である。

●串内信号場

串内信号場は狩勝線(占冠−上落合間)の軌道建設基地となったところで,広い構内を有する。串内にも開拓が入ったが,当初から信号場として計画されていたところを見ると,昭和30年代にはほとんど離農していたのだろう。今は信号場の名前と牧場の名前に「串内」の文字を見るのみである。

●見どころ

下車できない

トマム 北海道駅前観光案内所 (信)上落合