今回の会場となったパシクルは音別町と白糠町の境界にあり,平常は非常に寂れている観光スポットである。
パシクルボート | 今日は幾分元気に見えるお土産屋。 |
国道38号沿いでは道の駅しらぬかの恋問館が一人勝ちしているが,その影にはこうした既存ドライブインの惨状がある。しかしお土産屋で売っているものは良さそうだった。
太平洋はいつも冷たい荒波が押し寄せている。
パシクル沼と海の間にはわずか数メートルであるが砂丘があり,海とはつながっていない。沼が増水して線路に影響が出る場合,JRの保線職員が砂丘を切って海に放流することがあるという。
さて音別まで来たら,次の目的地は?
その道の方ならもうお察しであろう。現在キャンペーンが展開されている道道1038号直別共栄線の厚内トンネルである。
このトンネルは元国道38号で,昭和19年竣工の道道最古のトンネルである。 |
日本石油ロードマップ(1961)より
太平洋岸を行く絶景のダート。1998年10月11日以来2度目の通行である。
昆布刈石展望台。道内屈指の眺めだと思う。
国道336号 | 左:工事中の国道,右:現道 |
西側から国道の延伸工事が進められている。現在ダート区間は5km残っているが,今後も年に1〜2kmペースでダートが短くなっていくだろう。国道ができれば海側の景色の良いダートは通行できなくなると思われる。ダートとて2〜3車線幅があり,通行にはまったく支障がないのだから何もこんなところまで工事しなくても良いのにと思う。
こちらもダートだったが,妙に整備されていた。元の国道38号線であるが,厚内トンネルとともに数年後には立派な道路に切り替わるようである。
霧止峠というのはいい名前だと思う。そんなに高くない峠ではあるが,この峠に連なる白糠丘陵と豊頃丘陵によって海霧がさえぎられ,十勝では畑ができるのである。
ラワンブキを知らない人は北海道の人じゃないと思う。なにせ「北海道遺産」なのだから。
足寄町の螺湾川上流にラワン蕗観賞圃場がある。ここには9月に2回訪れたことがあったが,9月だともうフキが枯れているので,一度フキの時期に訪れたいと思っていた。
さすがに大きい。これで「お前,ラワンブキを見たことはあるか?」と言われたら,「はい,あります」と自信を持って答えられるであろう。
螺湾からオンネトーへの林道は健在。
本日のオンネトー。
雌阿寒岳の麓には野中温泉別館とオンネトー温泉景福という2軒の温泉旅館が隣り合って建っている。5月に野中別館に行ったがかなり良かった。
今日はもう一方の景福である。ここは良いという話を聞いていたのでさほどの驚きはないが,素晴らしかった。野中温泉も北海道にこんな温泉があるんだと思ったが,その野中温泉を上回る温泉があるとは思いもしなかった。内風呂は簡素な木造で,底の玉砂利から直接お湯が湧き出している。枠からはざぶざぶとお湯があふれ出している。露天風呂は半混浴で非常に広く,いつまでも入っていられる湯加減。お湯は濃い硫黄泉で,皮膚に作用するのがはっきりとわかった。
山男風の人が2人入っており,立派なことを語っていたが,ここはシャワーも石鹸もないのかと言って,自分で持ち込んだボディソープで体を洗っていた。排水は沢に垂れ流しではないかと思うのだが,石鹸使ってよいのだろうか。「男だったら石鹸なんか使うな!」と言ってやりたかった。