北海観光節旅行記小さな旅行記 2004.5.2

12年ぶりの旭山動物園

(1)渋滞編

わたしが最初に旭山動物園を訪れたのは24年前の昭和55年,幼稚園年少組の親子遠足のときだったと思う。その後年中,年長の親子遠足,小学3年の社会見学,高校1年の遠足,それに家族で何回か訪れている。最後に訪れたのは1992年である。

あれから12年,旭山動物園は変わった。昨年の入場者数は札幌の円山動物園を抜き,夏には東京の上野動物園に次ぐ入場者数を記録したという。道内だけではなく,全国からツアー客が訪れている。動物に興味などなさそうなオジサン達の間でも「旭山動物園はすごい」と飲みの席で話題に上るようになった。いまや,北海道でもっとも注目を集めている観光地といってよいだろう。

この5月連休は特急オホーツクが東旭川駅に停車するというので,これを利用してしばらくぶりに旭山動物園を訪れることにした。

実家から走って5分の上富良野駅から,10時22分発の旭川行普通列車に乗車。家族連れが数組いた。みんなも動物園に行くのかナ?

特急オホーツク2本と特別快速きたみが東旭川駅に臨時停車する。

 

旭川駅で東旭川までの乗車券と自由席特急券を購入した。東旭川駅は普段特急が停車しないのでこれは貴重なきっぷ。

特急オホーツクはノローツクだのボローツクだのと揶揄される北海道一の鈍足特急であるが,今日は普段停車しない駅に停車しなければならないこともあってか,かなりのスピードで旭川市街を走り抜けていく。

11時29分,東旭川駅到着。期待に違わぬ,というか予想以上の人出。この日のオホーツク3号は自由席1両増結の5両編成で,ホームに全部かからないため最後尾4号車はドア締め切り扱いだった。ホームはきれいに草が刈られていた。

特急発車後,線路を渡る。下車した客は100人くらいいそうだ。このように線路の上を直接歩いて渡るのは小さな駅では当たり前のことであるが,中には驚いている人もいた。

 

駅から動物園までは4kmほどあるので無料シャトルバスが運行されていた。道北バスとあさでんで各1台運行。

おっ,渋滞ですな。

しかし,このバスが渋滞に巻き込まれては元も子もない。そこのところはバス会社もよく心得ていて,ちゃっかり裏道を通るのであった。旭川中学校の西を南下し,旭山公園通りの1本南の道路を進むルートである。

バスには親切にもガイドさんが乗っており,動物園の紹介をしてくれた。

バスは動物園の麓の日ノ出郵便局前が終点。ここから動物園まで1km近くあるが,裏道で渋滞をかわせるのはここが限界なのだ。


ここから動物園まで歩く。

動物園人気が低迷していた十数年前でも5月連休にはいちおう渋滞したのだから,最近の渋滞ぶりはいかばかりかと今日は楽しみにしていた。

右を向いても左を向いても渋滞ばかり。渋滞音頭を踊り出したくなるほどの見事な渋滞ぶりである。

天人峡方面・・・渋滞中。 倉沼川左岸堤防・・・渋滞中。 ペーパン方面・・・渋滞中。
お父さんを車に残して家族が先に歩いていくケースが多いが,二人連れはそういうわけにいかなさそうだ。 こちらからアクセスすると信号のないT字路で大通りに割り込むことになるので迷惑である。 この先は山奥のはずなのに,みんなどこからどう回ってアクセスしているのだろうか。

車道も歩道も渋滞。

旭川中心部に向かって延々と続く渋滞の列。

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