北海観光節小さな旅行記怨念のシコツ行

怨念のシコツ行

(2)丸山遠見望楼


『日本案内記 北海道篇』(博文館,昭和11)に一部加筆

次は丸山遠見望楼に向かう。

かつて支笏湖の近くには,上千歳から苫小牧まで王子軽便鉄道(通称・山線)が走っていた。現在は軌道跡に沿ってサイクリングロードが整備されている。

10時6分,国道453号合流点通過。

再びサイクリングロードに入る。

国道276号合流点の渋滞。札幌,千歳方面から美笛峠に向かう車が右折するのに時間がかかっている。

丸山8号林道に入る。ゲートはなかったが,あえて進む車はなさそう。倒木もあり,もうだいぶん長いこと車は通っていないようだ。

丸山遠見林道に合流。この林道は一般車も通行可能。

丸山遠見望楼

10時40分,ついに念願の望楼に到達。明治以来,森林火災防止や森林造成推進のために櫓が建てられてきた場所で,現在の望楼は2000年に建て替えられたものである。

右:樽前山,左:風不死岳 苫東方面

360度を樹海に囲まれ,絶景だ。王子製紙のお膝元だけに開発し尽くされた森林ではあるが,きちんと管理された人工林というのも,それはそれで美しいものだ。

 

変化に富む林道を歩いて,今度はモーラップに向かう。

突然目の前に現れたモラップ山。

後ろからシュポポポとディーゼル機関の音がしたと思ったら,丸太を積んだトラックがやってきた。

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