北海観光節小さな旅行記芦別の北のほう

芦別の北のほう その2

2014年5月18日(日)

9時50分,定刻で新城に着き,バスを降りる。

新城は芦別市の最北部に位置する純農村集落である。ガイドマップを見ると,いろいろと見所があるようだった。

三本ナラや夫婦滝も新城市街からのアプローチとなる。

市街地の西側に見えていた棚田の山が気になったので上ってみた。

期待に違わない田園風景を望むことができた。

双子のような木の間を降りていく。

そして新城市街に戻り,農業倉庫の建つこのあたりが,芦別線・石狩新城駅の予定地である。

芦別に向かって鉄道の路盤が続いている。

旧新城小学校を利用した芦別市芸術文化交流館「芸術の郷しんじょう」。2006年5月にオープンしている。

各教室が作家のアトリエになっていた。広々とした校舎での創作は楽しそうだ。

体育館には大作の数々。

水道水はイルムケップの湧水を直接利用しているそうで,新城水を銘打っていた。

また,「野のなななのか」にちなんだ写真展も開催されていたが,三本ナラや夫婦滝など,新城の風景が映画の中に多く出ているようである。

次は黄金水松に向かう。せっかくなので裏道を歩いてみる。

最近は転作が進んでいるので,これほど一面の水田風景は珍しい。

道はだんだんと怪しくなる。

どこで間違ったか,行き止まりに来てしまった。

道はぬかるんでおり,極めて足場が悪い。苔の上に落ち葉,そして花びらと,自然がみずみずしくはある。

新城は基本的にどこをとっても絵になる。それで写真家なども多いのか,農家の人たちも私を気にすることなく仕事を続けていた。

黄金水松への道に出た。

しかし,懲りずにさらに裏道を行く。

新しい開拓地独特の雰囲気がある切土の道を上っていく。

オオバナノエンレイソウがきれいに咲いていた。

知的障害者授産施設の芦別双葉学園を遠望する。

このあたりはため池が非常に多い。たぶん農家一軒ごとに持っていたのではないだろうか。しかし今は用水が整備されているので,これらのため池は使われていないものと思われる。

  

地図に見えた農家らしき建物はすべて廃屋で,しかもことごとく倒壊し,原形をとどめていなかった。これから全国各地でこういう風景が増えていくのだろう。

この道にも,左右に点々と農家があったはず。その昔はどんなに美しい景色だったろうか。

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