礼文路

島へ渡る

2002年6月1日,午前6時過ぎ

稚内の朝は早い。昨夜はみんなどこで過ごしたのかわからないが,稚内港は人であふれかえっていた。


稚内フェリーターミナルにて香深(かふか)行きの切符を買う。利礼航路は予約もいらず,バスなどと同じ感覚で乗ることができる。ターミナル内では小さな子供が声を張り上げて弁当を売っていたのがかわいかった。乗船名簿に記入して乗り場へ向かう。

香深ゆき始発便。2等船室は既に混み合っていたので,外の椅子席に座ることにした。空気はひんやりしているが,今日は天気も良いので,じきに暖かくなるだろう。

6時20分,稚内出港

利尻富士が見えた。エサをねだりにゴメさんがやってくる。いよいよ島へ渡るんだという実感が沸いてくる。


礼文島も見えてきた。利尻の島影は写真で見ることが多いが,礼文は見たことがない。どんな島なのだろうと思ったら,のっぺりした横長の島だった。


香深港入港。すごい賑わい。右手の立派な建物はホテル礼文。離島にもこんな立派な建物があるんだ。


桃岩荘ユースホステルの人たちが派手にお出迎えしてくれた。これが礼文の名物らしい。船のほうでも頭にタオル巻いたような兄ちゃんが甲板をばたばた走り回って「帰ってきたぞー」などと叫んでいた。いいなあ,と思う。

8時15分,香深着岸


島への第一歩を踏み出す。

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