利尻路

そして利尻

2002年6月15日,午前6時過ぎ

あれから2週間,今日は利尻へ渡る。

稚内フェリーターミナルにて鴛泊(おしどまり)行きの切符を買う。礼文の香深行きに比べると少し安く,所要時間も15分ほど短い。

鴛泊行き始発便。船はクイーン宗谷


2等船室は既に満員だったので,今日も甲板の椅子席に座ることにした。

6時30分,稚内出港


今日は天気がいまいちで肌寒い。


ノシャップ岬を越えると利尻が見えてくる。

フェリーの客層は礼文のときと対照的だった。礼文の場合は若い人も年配の人もアウトドアスタイルで,いかにも旅人という感じの人が多かった。対して今日はいかにも物見遊山という感じの人が多い。今の時期だと旅の人は学生と年寄りに2極分化しており,家族連れは皆無だが,今日は年寄りが圧倒的に多い。礼文のときはユースホステル系の若い人がけっこういた。
結局,利尻と礼文を比較すると利尻のほうが大衆的なんだと思う。利尻か礼文に行こうと思ったとき,ふつうは利尻を選ぶであろう。利尻・礼文と言うが礼文・利尻とは言わない。宗谷本線の列車も"利尻"は夜行列車として輝かしい歴史を持っているが,"礼文"はもうなくなってしまった。礼文は利尻の陰に隠れてしまっている。


島に近づいてきた。利尻富士も何とか見えている。山麓の立派な橋梁に驚いたが,これは自転車専用道路なのだそうだ。

8時10分,鴛泊港入港。

フェリーから降りた人の多くはターミナルに入る間もなく観光バスへ乗り込む。

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