善光寺の参拝を終え,次は松本へ向かう。当初は大町か白馬までバス利用を考えていたが,篠ノ井線も昼間乗った記憶がないので,素直に鉄道で行くことにした。
篠ノ井駅を過ぎると,車掌から日本三大車窓の姨捨付近を通過すると放送があった。線路は棚田の連なる山腹を大きなカーブを描いて標高を上げていく。極めて人工的な景観であるが,こうした人の営みがある景色を三大車窓の一つに数えた先人のセンスはいまや有難いものに感じられる。
峠を越えると穂高連峰が見えてきた。
松本駅到着。
昼食時だが,乗り換え時間は17分しかないので,てっとり早くホームのそば屋で食べることにした。信州と言えばそばである。
山野草という名のこのそば屋は,「葉わさびそば」が一番人気らしい。しかし,いまはわさびの時期ではない。旬は何かと考えて,とろろそばを頼んだ。
しかし考えてみれば,駅そばに旬も何もないわけで,とろろはレトルトだった。
ムーンライト信州で通過したことはあるが,昼間乗るのは初めての大糸線。
3000メートル級の山並みを正面に見ながら進む。
30分ほどで穂高駅到着。
駅前は広々としていて,北海道的な雰囲気だった。
穂高駅周辺は「安曇野(あづみの)」と呼ばれる地域である。安曇野の魅力が何なのかわからないが,観光地としても有名なので,少し時間をとって歩いてみようと思う。
碌山美術館は休館。1月1日から開館するというのに,年末は12月20日から31日まで休みという意地悪な日取りでの休み。
安曇野というともう少しのどかな田園風景を想像していたが,意外と人家が多くて交通量も多く,道路には歩道もないので歩いていて癒されるという感じはなかった。
道端には道祖神が何か所かで祀られていた。安曇野は道祖神のメッカだという。
歩いていて寒々しいこの地は,やはり人が住むのにあまり適した土地ではなかったようで,開拓の歴史が新しいようである。一部は旧陸軍の演習場だったとのこと。
最近では珍しくなった道端の自動販売機コーナー。
安曇野ジャンセン美術館。ここも元旦から営業だというのに,12月27日から31日の間だけ休館。
穂高駅から西へ約3km。このあたりまで来ると,ケーキ屋や喫茶店など,気取った店も多くなってきた。
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