函館本線

函館 はこだて 有人駅
函館市若松町12番13号
明治37年7月1日開業
標高2m  9952人
4面9線
みどりの窓口600-2230
自動改札対応
キヨスク645-2200
駅前サンクス
2003.12.27下車

●函館駅

北海道の玄関口駅。明治41年から昭和63年まで80年間に渡って青函連絡船が運航され,函館駅からは稚内,網走,釧路など,道内各地へ向かう長大編成の急行列車や特急列車が出ていた。
連絡線がなくなった今でも,列車で旅する人たちにとっては北海道の玄関口であることに変わりはなく,長い編成の特急列車がカーブしたホームに何本も停まっている光景には,独特の雰囲気があった。
1998年から駅周辺の土地区画整理事業が始まり,新しい駅舎が2003年6月にオープン。5代目となる新駅舎はDSB(デンマーク鉄道会社)との共同設計で,これは新千歳空港駅,小樽築港駅についでJR北海道で3番目となる。青函連絡線が廃止されて頭端駅となったことをいかして,各ホームは段差のない平面通路で結ばれている。
待合室は旧駅舎時代の一時期,深夜閉鎖していたことがあったが,現在は24時間開放されている。

●見どころ

函館は市電で移動するのが便利。駅前すぐに市電「函館駅前駅」がある。1日乗車券1000円,2日乗車券1700円。(リンク函館市交通局)
五稜郭やトラピスチヌ修道院まで足を延ばすなら,北都交通の「循環フリータイムコース」も便利。40分おきに循環バスが運行され,1日1500円で乗り降り自由。停留所は五稜郭公園,トラピスチヌ修道院,立待岬など13か所。(リンク北都交通)
半日あればウォーターフロントや元町などそれなりに見れるが,1日か2日かけてじっくりまわってみたいところ。五稜郭やトラピスチヌ修道院は団体旅行で訪れてもいいが,元町などは個人でゆっくりと訪れたほうが良い。ガイドブック片手に散策してみよう。


駅前

□メモリアルシップ摩周丸

徒歩5分。青森の八甲田丸に比べると,船内は現役当時の姿を保っている。船長も制服で働いている。ややマニア向けの展示だが,洞爺丸関係は展示とともに,資料が充実している。興味があれば一日楽しめる。(H9.12入館)

900-1700(4/29-5/5,7/20-8/20は-1800)4-10月無休,他1・3火休 500円

▽函館シーポートプラザ

連絡船待合所を大幅改修して,みやげ屋などとして利用。閑散としている。(H9.12入館)

□朝市

駅の右手すぐ。快速ミッドナイトで函館に到着するとちょうど賑わっている。イカ墨ソフトが人気。(H11.8訪問)


函館山

市電・十字街駅から徒歩10分でロープウェイ山麓駅。また駅前から1時間30分ほどで函館山へ上って戻ってこられる定期観光の「函館夜景ロマンコース」がある。ロープウェイコースは1400円,バスコースは850円(リンク北都交通)。登山道路は冬季通行止めのため,冬季はロープウェイでのみ登山可。

□函館山[自100]

日本の自然100選。森林浴の森100選。標高334m。温帯林北限と亜寒帯林南限の二面性を持つ。ロープウェイ・バスは鉄道時刻表参照。タクシーは1800円位。5/1-9/30の1700-2200マイカー規制。(H3.5訪問)

▽函館山ロープウェイ

10年連続乗客日本一を誇る。(リンク函館山ロープウェイ)

片道640円 1000-2200(11/1-4/25は-2100)


ウォーターフロント

駅を出て右手に徒歩15分。赤レンガ倉庫を再利用した観光施設が集中しているエリア。

□函館ヒストリープラザ

明治末期に建てられた海岸の倉庫5棟の再生利用。船大工による頑丈な小屋組みが見事。以下の展示販売施設のほか,ビアホール,レストランがある。(H9.12訪問)

▽金森洋物館

平成6年オープン。テナント多数。

▽フェリシモ クリスマス ミュージアム

道内では,広尾,旭川と並ぶクリスマスコレクション。

930-1900(4下-11上,無休)1000-1900(他,1・3火休)300円 金森美術館共通券500円

□BAYはこだて(旧日本郵船倉庫)

レストラン,土産屋。がっちりした金森倉庫に比べ,弱々しい小屋組みに驚く。(H9.12訪問)

□はこだて明治館(旧函館郵便局)

函館の歴史的建造物再利用の先駈け。硝子,世界のオルゴール回廊。要は土産屋。オルゴール演奏1000-1600毎時,20分,ドリンク付き800円。(H9.12訪問)

900-1900 無休

▽海鮮市場

900-2100 無休

□金森美術館(旧金森船具店)

バカラのクリスタルの芸術品を展示。

1000-1800 火休 400円

□箱館高田屋嘉兵衛資料館

海産物の倉庫2棟を使った民間の資料館。

900-1700(11-4月は-1600) 木休 300円

□函館西波止場

スーベニールショップ,カフェ,海鮮市場。海辺の賑やかな観光拠点。(H9.12訪問)

□旧桟橋

昭和34年にコンクリート製に改築されたもの。

▽北海道第一歩の碑

昭和43年,開道百年記念で桟橋に設置。

▽港内遊覧船(各末広岸壁(旧桟橋)発着)


元町

市電「函館どっく前行き」に乗車,「十字街」または「末広町」下車。函館駅から歩いても20分程度。

□旧函館区公会堂[国重文]

函館は明治12年の郡区町村編制法施行から大正11年の市制施行まで「函館区」を名乗っていた。公会堂は明治43年の竣工。昭和57年に保存修理工事を行った。函館を代表する名建築である。(H9.12入館)

900-1900(11-3月は-1700) 一般300円,学生150円 無休

□旧イギリス領事館

安政6年(1859)から昭和9年まで領事館として使用。現在大胆に改装され,レストラン併設の開港記念館となっている。(H9.12入館)

900-1900(11-3月は-1700) 無休 一般300円,学生150円

□函館市文学館

大正10年の第一銀行函館支店の建物を利用。2階は啄木の資料館。(H9.12入館)

900-1900(11-3は-1700) 無休 一般300円,学生150円

□函館市北方民族資料館[国重有民文]

旧日銀函館支店の建物を利用して平成元年に開館。北方民族の資料を「時代の流れ」の中で見ることができる。アイヌ関連の博物館の中ではもっとも学術的で,世界的にも注目されている。国重文を含む膨大なコレクションを所有するが展示されているのは1割に満たない。2階は石川啄木資料館。(H9.12入館)

900-1700(4-10月は-1900) 一般300円,学150円 無休

*旧函館区公会堂・イギリス領事館・文学館・北方民族資料館の共通券(カッコ内は学生):2館共通500(250)円,3館共通720(360)円,4館共通840(420)円

□旧北海道庁函館支庁庁舎[道有文]

明治40年の大火の後,明治42年竣工。1階が「元町観光案内所」,2階を「函館市写真歴史館」として活用している。元町公園内。そもそも元町公園というのが箱館奉行所跡である。(H9.12入館)

▽函館市写真歴史館

いち早く欧米の文化がもたらされた代表例が,写真である。ペリーに同行したブラウンによって撮影された日本最古の写真など,興味は尽きないのだが,入館料がひっかかるのか入る人が少ない。旧道庁函館支庁庁舎の2階。(H9.12入館)

900-1900(11-3月は-1700) 無休 一般200円,学生100円

□函館ハリストス正教会[国重文]

1859年にロシア領事館の付属聖堂として建てられたのが始まり。大正5年の再建。ビザンチン様式。がんがん寺とも呼ばれ,日本の音風景100選。中に入れる。(H8.8外観)

□カトリック元町教会

1859年起源のフランスの教会。 (S62.5訪問)

□聖ヨハネ教会

イギリス国教会。明治7年に伝導所をつくったのが始まり。ジョン・バチェラーも牧師として勤めた。

□東本願寺

巨大な黒い瓦葺の屋根が印象的。(H8.8外観)

□日本基督教団函館教会

□日本最古のコンクリート電柱

大正12年に建てられた角錐の電柱。

□八幡坂

明治12年まで坂の上に八幡宮があったという。12月1日から2月末日まで街路樹にイルミネーションが灯される。

□大三坂通

日本の道100選。ハリストス正教会を正面に見る石畳の坂道。考えてみれば,アスファルト舗装などなかった時代,石畳に覆われた坂道は函館を象徴する風景だったのだろう。

□北方歴史資料館

高田屋の7代目高田嘉七氏が理事長の社団法人北方歴史研究会が設置した資料館。手づくりの資料館。函館市民の高田屋嘉兵衛への思いは本当に強いようだ。2001年1月,高田屋嘉兵衛が主人公のドラマ「菜の花の沖」がNHKで放送された。(H9.12入館)

□MUSEO DEL CAVALLINO

フェラーリーの車8台を展示。

1000-1800 月休 1000円

□函館山美術館

片岡鶴太郎,八代亜紀など著名人の作品を展示。

930-1800 1000円

□五島軒

カレーで知られる高級洋食レストラン。


市電・大町駅

□太刀川家住宅[国重文]

大町駅から徒歩5分。明治34年の特徴ある建築。現在アンティークショップ。


市電・函館どっく前駅

函館駅前から所要15分

□外国人墓地

函館どっく前駅から徒歩15分。函館開港以来,異国の旅中に倒れた外国人たちの墓地。(S62.5訪問)

□高龍寺

函館どっく前駅から徒歩15分。函函館最古の寺。山門彫刻に絶句。(S62.5訪問)


市電・谷地頭駅

函館駅前から所要15分

□碧血碑

谷地頭駅から徒歩15分。函館戦争で戦死した土方歳三ら榎本軍兵士796名を祀る。

□立待岬

谷地頭駅から徒歩15分。青い海に突き出た荒々しい岬。歌にもたびたび登場する。(S62.5探訪)

□谷地頭温泉

▽函館市営 谷地頭温泉

徒歩3分。1998年改築。日帰り入浴施設。露天風呂あり。

日帰入浴600-2130 第2・4金休 360円


市電・宝来町駅

□高田屋嘉兵衛像

徒歩3分。数ある北海道の立像のなかでも,慕っている人は最も多いようだ。


市電・青柳町駅

□函館公園

徒歩3分。明治12年開園の,北海道初の洋式公園。

▽市立函館博物館本館

▽旧函館博物館1号・2号[道有文]

開拓使函館支庁が明治11年に建築。我が国最古の博物館遺構。2号館は函館県による建築。


五稜郭

函館駅前から市電で所要15分,「五稜郭前」で下車。さらに徒歩15分。JRの五稜郭駅から訪れるよりは,函館駅から市電を利用したほうが良いだろう。

□五稜郭公園[国特史]

桜の名所,1500本。藤も有名で6月上旬に満開。幕府によって,北方警備と蝦夷地経営のために造られたが,箱館戦争では旧幕脱走軍の根拠地となった。大正3年から公園として一般に公開されている。内部に市立函館博物館五稜郭分館があり,箱館戦争のことを知りたければここに来ればいい。五稜郭タワーから見下ろすと規模の大きさを実感できるが,10時前後と1430-1600頃は団体で混雑するという。(S62.5訪問)

▽五稜郭タワー

昭和39年完成。昭和62年改装。(S62.5入館)

800-1900(1冬900-1800) 630円 無休

▽市立函館博物館五稜郭分館

箱館戦争など,北海道近代の幕開けを知りたいならばまずここへ。ただし,北海道には江戸時代以前にも立派な歴史があることをお忘れなく。(S62.5入館)

□道立函館美術館

1000-1700 月祝休 常設学生60円,般100円

□北洋資料館

北洋漁業の歴史を紹介。


市電・湯の川

□市立熱帯植物園

徒歩15分。温泉につかるサルが名物。1970年のオープンだが,近年入館者が減り厳しい状況にある。(S62.5入館)

1000-1830(11-3は-1630) 300円 無休

□湯の川温泉

徒歩5〜10分。道内でも最も古い部類に入る名湯だが,近年は温泉の枯渇が深刻だとのこと。大型のホテル,和風の高級旅館など他数あるが,日帰り入浴に対応しているところは少ないようだが,下記の温泉旅館で可能。

▽ホテル雨宮館

▽湯元啄木亭

野口観光系列。

日帰入浴1400-2100 1500円 要予約

▽湯の浜ホテル

露天あり,湯の川では珍しい赤色の鉄泉。

▽湯の川観光ホテル

▽湯の川グランドホテル

外来利用は2階の大浴場のみ。

▽湯元漁火館

民家風の建物。情緒ある内風呂・露天風呂。

▽温泉旅館都


□観光幌馬車(所要2時間)

駅前-朝市-高田屋嘉兵衛銅像-元町-公会堂-外人墓地など-函館ウォーターフロント-駅。

4/26-10月 10・22・13・14時発 1900円

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