函館本線

鹿部 しかべ 無人駅
茅部郡鹿部町字本別
昭和20年6月1日開業
標高91m  300人
2線(島式)
函館より41.6キロ
銚子口より7.8キロ
2001.8.25下車

●銚子口→鹿部の車窓

銚子口−鹿部の駅間距離は7.8kmと長く,この間,ダイナミックな車窓風景が展開する。駒ヶ岳の麓を走り,一帯は広葉樹やカラマツの林になっている。いかにも火山の裾野という感じがする。右には折戸川の深い谷を見下ろし,北海道では珍しい景色。

●鹿部駅

この沿線の駅は終戦間際の昭和20年6月に開業している。駅舎の建設も大変だったろうが,開業当時の駅舎を今も使用している。やけに大きな建物は独特のデザインで,戦時中の雰囲気が感じられなくもない。建物はかなり荒れているが,ここまで大事に使ってきたのだから,戦争を後世に伝える遺産として,これからも残していってほしい。
ホーム上に新しい待合室があり,高校生の多くはこちらを利用している。
砂原線が開通する前には,大沼−鹿部間に大沼電鉄が走っていた。昭和4年に開業し,砂原線開通と同時に廃止された。銚子口−鹿部間は昭和23年に復活したものの,旅客,貨物の減少から昭和27年には再び廃止に追い込まれた。


荒れた駅舎。荒れ方は第一級。


簡易委託駅だったが,2005.3.31で業務が廃止された。

●見どころ


鹿部市街までは6kmほど離れており,列車に接続して駅前からバスが出ている。

□鹿部湧水園

駅から3km。国道に出て右折。不動明王,水かけ地蔵をまつる。駒ケ岳の湧水。

□ヒョウタン沼

駅から2.5km。出来澗岬のまん中に広がる湿地性の沼。

□出来澗海岸

駅から3km。断崖が続く海岸。

□せせらぎ散歩道

バスで鹿部市街へ。鹿部公園より海岸近くまで鹿部川の両岸に往復1750mの道。

□しかべ間歇泉公園

鹿部市街から国道を南茅部方面に2km。1999年オープン。武家屋敷風の外観。熱泉を正面・上・下の3面から見られる「眺望の館」,足を浸すことができる「足湯」,物産コーナーの「集いの館」に分けられている。

830-1800(5-10),900-1700(11-4) 第4月休 300円

□鹿部温泉

間欠泉があることで有名だが,温泉宿は素朴。

▽鹿部ロイヤルホテル

客室数約200の豪華リゾートホテル。露天岩風呂あり。

日帰入浴1200-2000 休日の前日休 1000円

▽鹿の湯

日帰入浴1400-2000 500円

▽温泉旅館 吉の湯

日帰入浴1300-2000 500円

銚子口 北海道駅前観光案内所 渡島沼尻