江部乙 | えべおつ | 無人駅 | |
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滝川市江部乙町西12丁目 | ||
明治31年7月16日開業 | |||
標高35m | 202人 | ||
2面3線 | |||
函館より378.2キロ 滝川より8.4キロ |
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駅前10分セイコーマート | |||
1998.5.3下車 |
線路が何本も並ぶ広い駅の構内を進んでいくと,右に根室本線が分かれていく。石狩川は空知川を分流し,道央自動車道は片側2車線から1車線に減少するなど,だんだんと細い道になってくる。函館本線は依然として電化複線の頑丈な線路が続くが,普通列車の本数は減り,ローカルムードがいっそう強くなる。
左手に分岐していく線路跡が見える。北電の滝川火力発電所が使用していたものだが,もともとは北海道人造石油株式会社の専用線だった。周辺で産出される石炭から石油を製造するため昭和13年に設置決定となり,従業員2000人を有する東洋一の化学工場であった。現在研究所塔が陸上自衛隊滝川駐屯地の事務所として残っている。
右手に左に百年記念塔や自衛隊が過ぎるとあたりは水田となる。線路はやや高いところを走り左に見下ろす大水田地帯は見事。このあたりは転作田が少なく,初夏には鮮やかな黄緑,秋には一面黄金色に染まる。
江部乙まで駅間は8.4kmと長い。このほぼ中間に戦後,深沢線路班(のちに深沢信号場)が置かれて旅客の乗降を取り扱ったが,昭和41年廃止された。
江部乙発着の列車があったためか近年までJR北海道の直営駅だったが,1997年12月に簡易委託駅となり,2003年3月限りで完全無人化された。
江部乙は明治42年に滝川村から分村して二級町村江部乙村として設置され,昭和27年には町制を施行した。周辺は稲作とりんごの栽培が盛んで,最盛期には人口1万を超したが,昭和46年に滝川市と合併した。駅周辺はかつて独立町だったなりの市街地があり,駅前通りも貫禄がある。
私が小学生の頃は江部乙からりんごを担いで汽車に乗ってやってくる行商のおばさんがいた。祖母は何十年の付き合いというので,ものすごい高い値段のりんごを買っていたが,近年ではスーパーで安いりんごが手に入るので商売にならないだろう。
駅前徒歩7分。国道12号線沿いに2000年4月1日オープン。正式名称「総合交流ターミナル『たきかわ』」。都市と農村の交流,アグリビジネスの展開,農村市街地の活性化がコンセプトで,滝川型グリーンツーリズムの推進を目指している。レストラン「楽楽」では地ビール・滝川スカイビールも味わえる。全道一サービスの良い道の駅を目指しているという。
900-2000(11-3は-1900) 無休
駅前すぐ。珍しい色の強塩泉,万病に効く。
日帰入浴1000-2200 月休 600円(15時以降400円)
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