根室本線

上芦別 ( かみあしべつ )

  • 所在地:芦別市上芦別町
  • 開業日:1920(大正9)年1月16日開業
  • 標高:113m
  • 配線:1面2線(島式)
  • 路程:滝川より30.5キロ,芦別より3.9キロ
  • 窓口:無人駅
  • 乗降客数:60人(2014-2018年),144人(1983年)
  • 最終乗降日:2017.3.3下車

●芦別→上芦別の車窓

芦別からは頼城鉱への三井芦別鉄道が分岐し,旅客輸送も行っていたが1989年3月23日に廃止された。この分岐は車窓右手によく注意しているとわかる。三井芦別鉄道はJR線に接続する炭鉱鉄道としては国内最後のものだった。芦別川の谷を越えると間もなく上芦別である。

●上芦別駅

下富良野線開通時に駅の位置を上芦別にするか下芦別(現・芦別)にするかでもめ,結局上芦別は芦別より6年遅れで開業した。

周辺はやはり炭鉱が多くあり,1964(昭和39)年の閉山まで三菱鉱業の城下町として栄えた。また,南北の山は奥が深く森林資源が豊富で,芦別営林署とは別に上芦別営林署が置かれた。1934(昭和9)年以降上芦別駅を起点に次々と森林鉄道が敷設され,1955(昭和30)年には延長51kmとなって道内最長を誇ったが,1962(昭和37)年までに廃止された。

そのように栄えた昔は上芦別駅にも急行停車が停まり,小樽発上芦別行きの列車などもあったが,今では広々とした砂敷きのホームがかつての栄華を伝えているのみである。駅舎は平岸,野花南,島ノ下と同じ形のものに建て替えられている。

2020年は開業100年を記念して待合室で写真展が開催されていた。
駅前から明治上芦別炭鉱へ連なる目抜き通りが伸びていた。駅前も一流の市街地が形成され,パチンコ屋が何軒も並ぶほどだったが,いまは畳屋,仏具屋,履き物屋,寿司屋がわずかに残るのみ。

●見どころ

□野花南湖

駅を出で右手徒歩10分。1918(大正7)年日本初のダム式発電所の建設で造られた人造湖。1971(昭和46)年,下流に新野花南発電所が建設され,当初の堰堤は水没している。湖のほとりに市民に親しまれている上芦別公園がある。かつてドライブイン若鶏天狗で知られていた。

▲芦別
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