根室本線

音別 おんべつ 有人駅
釧路市音別町本町1丁目
明治36年3月1日開業
標高6m 402人
交換駅(対向式)
滝川より265.1キロ
尺別より3.8キロ
みどりの窓口
720-1500営業
右2分,セイコーマート
2001.8.4下車

●尺別→音別の車窓

海岸沿いの茫漠とした土地を行く。何もない原野にたしかに人工物はほとんどないが,これを大自然といってよいのだろうか。このような景色が好きだという人はいるだろうか。もし自分がこの地に置き去りにされて,ここで生活していかなければならないとしたら,もうどうしようもない絶望感にうちひしがれることだろう。夏でも太陽があたらないこの地には,すべての生命を拒絶しているような,砂漠や南極にも似た冷たさがあるように思う。
ただよくよく見ると区画や廃屋が残っており,ここは開拓後放置された土地だということがわかる。もし手付かずの自然であれば,もう少し生命の息吹を感じることだろう。
この周辺の航空写真を見たことがあるが,海岸線沿いには茶色く死んだような土地が続いているものの,数kmも山側に入れば,牧草地や深い森など鮮やかな緑の自然が広がっている。海沿いを列車で通過するのと,少し山側に入って見るのとでは,まるで印象が違ってくる。

●音別駅

音別は人口3千人ほどの小さな町だが,この規模の町の駅でみどりの窓口があるのは立派。古い駅舎をこぎれいに使っており,独特のパンフレットや,駅スタンプ,公認?の駅ノートがある。駅前にも古い役場の建物や,昔ながらの商店街が残り,一昔前の暖かな駅前風景を残す,貴重な駅だ。
近くには大塚製薬,大塚食品の工場があり,音別駅からコンテナ列車で出荷されている。対向式ホームだが基本的に1番ホームを使用。
浦幌−音別間は利用者がほとんどいなく,車内でも足を延ばしてくつろぐことができたが,音別からは車内も賑やかになってくる。

●見どころ

特にないが,音別は「日本一明るい街路灯」の町を名乗っている。

尺別 北海道駅前観光案内所 古瀬