札沼線

石狩当別 ( いしかりとうべつ )

  • 住所:石狩郡当別町錦町55番地9
  • 開業日:1934(昭和9)年11月20日開業
  • 標高:15m
  • 配線:2面3線
  • 路程:桑園より25.9キロ 石狩太美より6.6キロ
  • 窓口:みどりの窓口あり
  • 乗降客数:4,814人(2014年),3,872人(1983年)
  • 最終乗降日:2019.12.17下車

●石狩太美→石狩当別の車窓

札沼線の中で駅間距離が最長となる区間で両側は水田が続き,スケールの大きな防風林が何度も横切っていく。札幌に比べるとかなり積雪も多く,過酷なブリザードに見舞われることも多い地帯だ。今まで茫洋とした石狩平野を走ってきた札沼線だが,石狩太美を過ぎた頃から左手に丘が現れる。よく見ると北欧風の住宅が並んでおり,これがスウェーデンヒルズである。

やがて規則正しい道路の区割りが崩れ,本州のような不規則な形状の田畑が現れてくると,まもなく当別町の市街だ。ガタゴトとポイントを通過して石狩当別駅到着。

●石狩当別駅

2面3線ホームの広い構内をまたぐ大きな橋上駅で,JR北海道の社員が配置されている。駅からは南北両側に出られるが,改札を出て右手(南側)が中心市街になる。

町名は当別町だが,上磯にも同じ地名があるので国名を冠して石狩当別としている。当別町は胆振の伊達市と同様,仙台藩の伊達氏により開拓された古い農村である。駅周辺は本州的な不整形の町並みになっており,そういった歴史を感じさせる。

当別から札沼線で札幌に直接通じたのは伊達氏による開拓から60年以上たってからであり,古くは陸路が通じていた江別との関わりが強かった。1927(昭和2)年には江当軌道が運行開始し,軌道廃止後も長らく江別と結ぶ路線バスが運行されていたが,2016年4月に廃止された。

キハ53-501
キハ40-401
キハ53形500番台は機関を2台搭載したキハ56形を両運転台形に改造した車両で,勾配線区や積雪抵抗の大きな線区で主に使用されていた。深名線廃止後は札沼線が最後の活躍の場となっていたが,1996年3月改正をもって,キハ40形700番台を強馬力改造したキハ40形400番台に置き換えられた。

●見どころ

□ふれあい倉庫 当別赤れんが6号

ロイズのチョコレートや農産物など当別のお土産がそろっている。食事は地元の人にも人気。

□伊達邸別館・伊達記念館

徒歩10分。当別も1871(明治4)年,伊達家・伊達邦直によって開拓の鍬が入れられた町である。伊達邸別館は,1880(明治13)年築,名士来村の際の宿泊や会議のための建物で向かいから移築し,S57.11.1開館。夏期のみ見学可。月休。

手前が伊達邸別館,奥が伊達記念館。

□阿蘇公園

徒歩10分。伊達記念館の先にある公園で,園内にあやめ園があり,6月下旬15種2200本のあやめが咲く。

▲ 石狩太美
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