塘路 | とうろ | 無人駅 | |
---|---|---|---|
![]() |
川上郡標茶町字塘路 | ||
昭和2年9月15日開業 | |||
標高10m | 26人 | ||
対向式2線 | |||
網走より141.9キロ 茅沼より7.0キロ |
|||
2000.8.4下車 |
茅沼からはいよいよ湿原の中に入りこむ。乗客は歓声をあげ,そのざわめきにつられてそれまでブラインドを閉めていた客も開けて外を見る。右にはまったいらな湿原がどこまでも続き,左には茫漠としたシラルトロ湖が口を開ける。
塘路でいったん国道と合流し,左に塘路湖を,右手にはサルルン沼,ポントー,エルオトー,マクントーという小沼を見て,塘路市街の塘路駅に到着する。
交換可能駅ということで,ノロッコ号の終点となっている。駅舎は「ノロッコ&8001」という愛称で,1998年に建て替えられたもの。中に喫茶コーナーがある。
釧路湿原ノロッコ号は道内各地を走るノロッコ号の中でも最古参で,団体ツアーのコースにも組みこまれるなど,すっかり定着している。1998年には車両がリニューアルされ,塘路での機関車の付替えは行われなくなった。
駅周辺では塘路湖など見どころは多いのだが,ノロッコ号を降りて塘路湖に向かう観光客はほとんどいなく,たいていは駅前を少しうろうろして同じ列車で釧路に戻るか,観光バスでどこかに行ってしまうかである。駅前は俗っぽく,ひっそりとした自然を求めるなら,この駅は不向きである。
塘路は古くからある地名で,既に明治5年には塘路村が置かれている。釧網線開通後は上久著呂,阿歴内への殖民軌道が引かれ,内陸開拓の拠点となった。昭和25,26年には木炭の生産が日本一となり,積み出しの貨車で賑わった。現在の産業は林業と塘路湖のワカサギ漁で,大きな市街地を持つ。
徒歩10分。釧路市民の行楽地となっている湖。12月中旬には結氷し,寒さが厳しくなると「御神渡り」も見られる。(2000.8訪問)
▽塘路湖エコミュージアムセンター「あるこっと」
道内初のエコミュージアムセンターとして1997年10月にオープン。エコミュージアムは,地域全体を博物館の展示物と考えるものでフランスで生まれた。エコミュージアムセンターは中核博物館としてサテライトの紹介をしている。塘路湖は常連的なファンもいるようだが,一般の観光客は少ない。8月に訪れたのに閑散としていた。
1000-1700(11-3は-1600) 水休
▽郷土館
明治18年築の釧路集治監本部の建物を移築復元したもの。総合博物館であるが,昆虫の標本がメイン。隣に旧塘路駅逓が公開されている。駅逓は明治23年設置で,釧網線開通に伴い廃止された。
930-1600 月・祝翌休 20円
駅前左手に進み,国道を北進。駅から登山口まで2km。そこから展望台まで急な坂道を500m。塘路湖の眺めに国道やJR釧網線がアクセントを加えている。
塘路駅前で「釧路湿原川下り」を実施している事務所で,ラフティングを気軽に楽しめる。1人5000円。
▲ | 茅沼 | −北海道駅前観光案内所− | 細岡 | ▼ |