函館本線

大沼公園 おおぬまこうえん 有人駅
亀田郡七飯町字大沼町
明治41年6月1日開業
標高131m  378人
単線
函館より28.0キロ
大沼より1.0キロ
みどりの窓口830-1745
2000.12.24下車

●大沼→大沼公園の車窓

大沼から函館本線は駒ヶ岳経由(コマ経)と渡島砂原経由(オラ経・通称:砂原線)の二手に分かれる。線路としてはコマ経が古く,オラ経は駒ヶ岳−森間の急勾配を避けるために建設された路線である。原則,コマ経が下り線,オラ経が上り線。貨物列車は原則どおり上下線を使い分けているが,特急は上下とも距離の短いコマ経を使用し,普通列車はコマ経,オラ経とも上下の区別なく運行されている。
小沼のほとりを走って,ほどなく大沼公園駅に着く。

●大沼公園駅

大沼は北海道でも最も古い観光地の一つで,明治38年に道庁の庁立公園となった。駅も明治40年に夏期のみ旅客を扱う仮停車場として設置された。大正4年,大沼は三保の松原,耶馬溪とともに新日本三景に選定され,昭和33年には国定公園に指定された。
駅舎は昭和3年の建物で観光地の駅としての貫禄十分。特急列車も一部停車し,列車を利用して大沼を訪れる観光客も多い。
駅の隣には2000年4月に大沼国際交流プラザという観光案内施設ができた(830-1700開館)。北海道の観光地の風景は,全部古いか,全部新しいかのどちらかであることが多いが,大沼駅前は古さと新しさが混在する独特の景観で,伝統ある観光地の趣を感じる。駒ヶ岳が映える大沼湖の絵葉書的風景は昔も今も変わらない。1時間もあれば大沼,小沼を十分散策することができる。

●見どころ

□大沼湖[自100]

駅前徒歩5分。新日本観光地100選。新日本三景。駒ケ岳噴火による堰止湖。遊覧船もいいが,湖に点在する島々を橋で渡りながら巡るのが楽しい。広場は団体客でごった返していても,散策路を歩く人は少ない。(H10.8探訪)

▽島巡り自然探勝路

▽大沼合同遊船

(S62.5乗船)

800-1700 4下-11上 30分 820円

□小沼湖

大沼を散策したら,ぜひ踏み切りを渡って小沼の散策路へ。大沼の喧騒とは対照的に釣り人がのどかに釣り糸をたらしている。鹿園は閉鎖されたようだ。(H8.8探訪)

□日暮山

山頂まで徒歩1時間。絶景大沼。

□西大沼温泉 温泉旅館山水

徒歩15分。駅を出て左に線路沿いを進み,月見橋を渡って左折。昭和天皇も宿泊なされた,老舗温泉旅館。気品の高い和風建築。

日帰入浴1500-2000 500円

□かんぽの宿大沼

徒歩40分。日暮山の麓。無色無臭の単純泉。露天あり。

日帰入浴1100-2100 370円

 

その他,駅前ではレンタサイクル屋が充実しており,湖畔一周サイクリングなどもできる。

大沼 北海道駅前観光案内所 赤井川