日高本線

西様似 ( にしさまに )

無人駅

  • 所在地:様似郡様似町西町
  • 開業日:1937(昭和12)年8月10日開業
  • 標高:7m
  • 配線:単線
  • 路程:苫小牧より143.6キロ 鵜苫より2.5キロ
  • 窓口:
  • 乗降客数:2人(2017-2018年平均),12人(1983年)
  • 最終乗降日:2000.8.2下車

●鵜苫→西様似の車窓

最後にもう一度,山側に入る。確かにこの先様似までの海岸線は鉄道を敷くには厳しい地形だ。トンネルで小山を一つ越えて西様似に到着する。

●西様似駅

元島式ホームで,貨車駅。塗装は2003年様似中学校美術部により塗り直されたもの。脇には丸太置場があり,それなりに「駅前」という雰囲気を持っている。周辺は見どころ豊富で,様似駅までは散策コースとして好適。

代行バスは駅前まで乗り入れず,国道沿いに停車する。

●見どころ 

□親子岩

駅前まっすぐ徒歩10分,海に出るとすぐ見えてくる。様似のシンボルで,夫婦と子供の3つの岩からなっている。様似八景。夏には海水浴客やキャンプ客で賑わっている。

□観音山公園

徒歩20分。いったん国道に出て左折し,山の裏側から登る。展望台からの日高山脈やえりも岬の眺めは見事。桜や紅葉の時期には特によい。様似八景の一つ。33体の石像観音があり落ち着いた雰囲気。チャシ跡でもある。

□等澍院

観音山の登り口から南東に約500m。有珠の善光寺,厚岸の国泰寺とともに,蝦夷三官寺の一つ。蝦夷三官寺とは19世紀初頭の第一次幕領期に,徳川11代将軍家斉の命により,北辺警備のために建てられたもの。江戸期にはユウフツ場所からホロイズミ場所までの葬祭,祈祷を一手に引き受けていた。

ここまで歩いてきたら,様似駅までそのまま歩いて行ってしまったほうが良いだろう。途中には様似郷土館やエンルム岬などの見どころがある。

□様似町郷土館

太平洋に突き出たエンルム岬の付け根,シヤマニ場所の会所があったかつての様似中心部にある。1966(昭和41)年に,日高管内最初の郷土館として開館。重要文化財の等澍院関係資料を所蔵。

□エンルム岬

様似港に突き出す高さ70mの岬。階段を上ると展望台がある。様似八景。エンルム岬から様似駅まで約2km。

□潮風プロムナード

様似港に突き出した防波堤。柵で囲まれており安心して散策できる。

▲鵜苫
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