日高本線

様似 ( さまに )

  • 所在地:様似郡様似町大通1丁目
  • 開業日:1937(昭和12)年8月10日開業
  • 標高:6m
  • 配線:単線
  • 路程:苫小牧より146.5キロ 西様似より2.9キロ
  • 窓口:簡易委託駅
  • 乗降客数:11人(2017-2018年平均),668人(1983年)
  • 最終乗降日:2008.3.26乗車

●西様似→様似の車窓

もう一山トンネルで越えて,終点・様似に着く。 1922(大正11)年公布の改正「鉄道敷設法」には「胆振国苫小牧ヨリ鵡川,日高国浦河,十勝国広尾ヲ経テ帯広ニ至ル鉄道」が記載されていたが,様似-広尾間は未開業に終わった。この区間は1946(昭和21)年以来,国鉄バス(現在はJR北海道バス)が広尾との間を結んでいる。

●様似駅

終着駅らしいたたずまいを見せている。ホームは1本だけ,キヨスクは2000年3月26日をもって閉店し,併設のアスターも観光案内所に変わった。窓口はJR北海道バスが委託営業を行っており,今ではまずらしくなった常備券,補充券によるきっぷの発売を行っている。

駅前からは,襟裳・広尾,浦河方面のJR北海道バスが発着し,通学時間帯には乗り換えの高校生で賑わう。

バスの企画乗車券の案内(2006年3月撮影)
浦河~様似間でDMVの試験を行っていたことがあり,側線に試験用の道床が残っていた(2005年8月撮影)

●見どころ 

□観音山公園,等澍院,郷土館,エンルム岬は西様似駅のページ参照。

□アポイ岳

アポイ山荘まで,えりも,広尾方面駅のJRバスで8分(一部の便はアポイ山荘に立ち寄らないので注意)。アポイ岳は標高811mと低いが,高山植物が豊富なことで知られる。

▽アポイ岳ジオパークビジターセンター

2015年に登録されたユネスコ世界ジオパークの拠点施設。

▽アポイ山荘

日帰入浴,レストランあり。2020年から運営主体が変更。

□えりも市街

様似駅からえりも町の市街入口にあるえりも駅まで34分。襟裳市街は旅館も多く,泊りがけで訪れたいところ。えりも岬へはえりも駅からさらにバスで20分。

▽郷土資料館「ほろいずみ」・水産の館

えりも市街近くにある展示施設。内容充実。

旧えりも駅舎(2008年8月撮影)
新しいえりも駅。隣にセブンイレブンができた。

□えりも岬

風が強うことで知られる景勝地。襟裳岬灯台は日本の灯台50選。レストハウスは2016年火災で消失,ユースホステルは2017年営業終了。

▽風の館

襟裳岬は風速10mの風が吹く日が年間290日を超える。その強風を有効利用するための展示・体験施設。1997年春オープン。

□百人浜

えりも岬から広尾方面へバスで7分。東西約10km,最大幅200mの海岸にクロマツ林が続く。日本の渚百選。日本の白砂青松100選。お花畑のある悲恋沼,展望台,一石一字塔などがある。

□広尾

様似駅からJRバスで1時間50分。広尾まで来れば帯広行きの十勝バスに乗り継ぐことができる。途中には中札内美術村や幸福駅など見どころは多い。北海道を鉄道で旅行するならば,ぜひこのコースを組み込んでみたい。

JRバスの広尾駅は長らく国鉄広尾線の駅舎が使われていたが,2018年に建て替えられた。

終点,様似です。お疲れ様でした。

▲西様似
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