北海道新幹線

(廃止) 竜飛海底 ( たっぴかいてい )

  • 所在地:東津軽郡三厩村大字宇鉄字竜浜
  • 開業日:1988(昭和63)年3月13日開業
  • 標高:-135m
  • 配線:複線
  • 路程:奥津軽いまべつより19.5キロ
  • 最終乗降日:2002.10.14下車

●奥津軽いまべつ→(廃止)竜飛海底の車窓

在来線の海峡線と合流したところから,貨物列車とのすれ違いを考慮して新幹線の最高速度は時速160kmに制限されており(2020年5月時点),新幹線にしてはゆるゆると発車する。5つのトンネルを過ぎると車窓右手に,青函トンネル入口広場がある。行楽期なら列車に向かって手を振っている人たちが見えるかもしれない。

青函トンネル入口広場

そしていよいよ青函トンネルに入る。延長53.85kmの世界最長の海底トンネルである。海底に向かって,長い下り坂を行く。その途中,ちょうど地上部で陸地が果てる辺りに竜飛海底駅があった。

●(廃止)竜飛海底駅

災害時の避難用に設置された駅だったが,新幹線開業に伴い2014年3月15日をもって廃止。現在は避難施設としての機能は維持しているものの「竜飛定点」と呼ばれ,駅としては扱われていない。

駅だった当時は「海底駅見学整理券」を持った乗客のみが下車可能だった。駅では係員の案内にしたがって駅構内や坑道を見学することができ,1997年4月には斜坑ケーブルカーに乗って地上の青函トンネル記念館を見学できるコースが新設された。

現在も地上の青函トンネル記念館から斜坑ケーブルで体験坑道までは下ることはできるが,旧駅部分は閉鎖されている。

なお,駅廃止後の2015年4月,青函トンネル走行中の特急スーパー白鳥の車両から煙が発生した際には,実際に竜飛定点が避難施設,地上への避難経路として使用された。

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駅名板
時刻表
竜宮水族館
体験坑道
俳句ボード
青函トンネル竜飛斜坑線は延長778m。「ピコン,ピコン」とチャイムがなる中,「もぐら号」が斜坑をガタガタ上り下りする。

竜飛海底駅の上部は津軽半島北端の龍飛崎で青函トンネル建設時には工事基地となっていた。岬の丘陵には作業員たちの官舎が建ち並んでいたことだろうが,現在は階段状に削り取られた山肌に官舎街の面影を残すのみである。

●見どころ

下車できない。

▲奥津軽いまべつ
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